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大きな雨粒か激しい音で車の天井を叩き、激しい風が容赦なく車を揺らす。 何も見えない闇が不安を掻き立てる。いつ果てる事もなく続く嵐。圭一と レナは小さな車の中で震えていた。 そもそものきっかけはいつものようにレナの宝探しに付き合ったことから 始まった。 「今日は一日中、宝探しするのー」 満面な笑みでレナは言った。お弁当、おやつ、お茶。それに鉈や斧、準備は 万端だった。圭一もやれやれと思いながらも付き合った。 午前中は晴れていた。お昼はレナの手作り弁当を堪能した。 「うーん、あまりいいものがないなー」 しかしながら、肝心の宝探しは不調だった。午前中はめぼしいものが一つも 見つからない。あっちへうろうろ。こっちへうろうろ。だけど、お気に入りの ものは見つからない。午前中は一つも見つからなかった。午後もだ。 「なあ、そろそろ帰ろうぜ」 「もう少しー」 そろそろ暗くなってきた。星が見えない。午前中は晴れていたが午後から 雲が多く出てきた。空を見上げても、星は見えず、かわりに黒い雲が見える。 かなり濃い。空気もなんだか湿ってる。 圭一はため息を吐く。レナはかなり遠くまで出かけてしまった。近くの粗大 ゴミに体を傾ける。結構疲れた。 ぽつり。 ひたいに冷たいものを感じた。 雨だ。空を見上げると、ポツリポツリと振ってくる。 だが、程なく雨は強くなってる。 「おーい、レナ」 圭一がレナと合流した頃には雨はかなり強い勢いになっていた。 風も吹き荒れ始めてきた。 「くそっ、このままじゃあ、きついぜ」 もう夜だ。道はかなり暗く、雨も風も激しい。無理を押しても帰れるだろうか。 「圭一くん、こっち」 レナは圭一の手を引っぱる。この雨では帰るのは困難だ。だから、案内する。 「──ここは」 レナが案内したのは廃車だった。何とかもぐりこむ。 「えへへ。ここはレナの隠れ家なの」 タイヤの無いワゴン車。助手席から何とかもぐりこむ。すでに全身びしょぬれだ。 「ふー、やれやれ、何とか一息つけたな」 外を見ると青白い稲光が見えた。 「にしてもすごいなー」 圭一は改めて、レナの秘密基地を見る。外から見れば、ただのさび付いた廃車だが 中はきれいに整えられている。ブランケット、懐中電灯、文庫本、電気スタンドなど が常備されており、下はシーツも引いて過ごしやすく工夫されている。 「えへへ、ちょっと、一人になりたいときのために作ったの」 小さく舌を出して、レナは笑う。少し前、色々と辛いことがありレナは悩んだ。 その時に作ったのだ。悩み事はみんなの力を借りて解決した。それ以来、あまり ここにはこなくなった。でも、定期的に手入れはしている。この辺りはレナの 性格がにじみ出ているだろう。 「ふーん」 圭一は興味深そうにまた、周りを見る。男の子としてこういう秘密基地は憧れる。 小さい頃は勉強勉強だったため、作って遊んだ事が無い。 くしゅん。 レナがくしゃみをした。 「おい、大丈夫か?」 慌てて、圭一はレナの方を見る。 「うん、大丈夫。ちょっと、体が冷えたのかな」 考えてみれば二人とも雨でびしょぬれだ。服はべったり濡れてと体に張り付いている。 確かにこのままでいたら風邪を引きそうだ。しかし、さすがにレナの秘密基地にも 着替えは用意してない。ブランケットが二枚ほどあるだけだ。 へっくしょん! 圭一も大きなくしゃみをした。同時に震えが来る。 「さみー」 さすがに暖房はない。中の温度は外と変わらない。風が無いだけましという 程度。 「……圭一くん、服──脱ごうよ」 レナがとんでもない事を言ってきた。うつむき、上目遣いに圭一を見る。 ブランケットを引き寄せて胸の辺りで掻き抱く。圭一は「えっ?」と、驚く。 「濡れた服のままだと──風邪引いちゃうよ。だから……」 そういって、レナは顔を伏せる。はらりと髪が舞う。かすかに見えるうなじが 赤い。ブランケットを纏い、服を脱ぐ。しろい肩が見えた。慌てて、圭一は目をそらす。 「そっ、そうだな。そうするか」 顔の奥が熱い。ふわふわとする。服を脱ぐ。すでにシャツまでべっとりだ。 上半身は裸になる。下もぐっしょりと濡れた長ズボンを脱ぐ。ブランケットを きつく体に巻く。見るとレナも同じだった。互いに下着1枚の姿になっている。 かっと熱くなる。体の奥が。 「──ごめんね、レナの所為で」 少しの間、沈黙が続いた。破ったのはレナだ。 「レナが早く宝探しをやめていれば、こんな事にならなかったのにね。 ごめんね、圭一くん」 ブランケットを纏い、顔だけを向けてくる。眼が潤んでいる。 「いっ、いや、そんなこと無いぞ。むしろ、途中でこんな大雨に打たれたかも しれないしな。ははっ」 いつもの口調が鈍くなる。早鐘のように心臓が鳴る。どうしてだ? 言うまでも無い。視線の先に写るのは濡れたレナの服。意識したくなくても 意識してしまう。沸いては消える妄想。顔を振る。 くしゅん。 レナがまた、くしゃみをした。ブランケットから素足が見えた。白い。 「寒くない、圭一くん」 鼻をすすってレナが聞いてくる。 「いや、大丈夫だぞ」 ほんとは少し寒い。薄いブランケットでは外気を抑えられない。ましてや 濡れた体では余計に。けど、男だから。 くしゅん。 レナはまた、くしゃみをした。 「おっ、おい、大丈夫か。なんだったら──」 このブランケットを使うかと言おうとして沈黙する。 晒すのか? 自分の裸を。いや、そうではない。 「ううん、いいよ、圭一くんが風邪引いちゃうよ。それより──」 また、遠くでカミナリが光る。レナの顔が見えた。静かに小さな口を開く。 「二人で暖まろうよ。ほら、何かで聞いたことあるの。冬山で遭難したときは お互いの体温で温めあうって」 息を呑む。レナの提案は確かに聞いたことある。効率もいいだろう。理性と しては理解できる。けど、感情としては── 「いや、だめだ、それは!」 圭一は慌てて言うが。 「どうして? レナ、もう寒いもん」 にじり寄ってくる。レナはブランケットを纏いつつ四つん這いで圭一に近づく。 逃げ場は無い。吐息が感じた。体温が感じた。レナが感じた……。 気がつくと圭一とレナは二つのブランケットを重ねて包まっていた。 圭一の胸にレナがいる。互いに抱き合っている。暖かい。そして柔らかい。 女の子のにおいがする。レナも感じている。圭一の体臭。自覚してしまう。 男の子だという事を。都会育ちで普段はだらしないところも見せたりはする。 だけど、意外な胸板に、その肩幅に、掻き抱かれる手の強さに、男を意識して しまう。その小さな肩を掻き抱く。丁寧に。はじめは力を入れすぎだ。「痛いよ、 圭一くん」だから、そっと抱く。何も言葉は交わさない。ただ、互いの体温を感じるだけ。 熱くなる。ひたすら。手に汗がにじむ。今、圭一はレナの素肌に触れている。 暖かくて柔らかくて何もいえない。 外の風は激しくなる。雨もさらに酷くなる。車は揺れる。雷の音も光も聞こえる。 だけど、気にならない。互いに外の事は目に入らない。二人きりの世界。ただ。 お互いを思う。 「暖かいね」 沈黙に耐えられなくなった。レナはポツリと呟いた。 「……ああ」 圭一はかすかに頷いた。 「でも、まだ、少し寒いかも」 また、レナは呟く。互いの鼓動が聞こえる。 「──知ってる? もっと、暖かくなる方法があるんだよ。互いに熱くなるの」 潤んだ瞳でレナは圭一を見つめてる。圭一はごくりとツバを飲み込む。否、 飲み込もうとした。けれど、口の中は乾いている。手が少し震える。レナは 待っている。圭一は答えなければならない。 ゆっくりとレナを見つめる。肩を掴む。少し震えてる。そうだ。怖いのだ。 覚悟を決めていても怖い。圭一も怖い。レナも怖い。理解できる。一線を越える。 この意味をどう取るか。明日からの自分たちはどうなるか。分からない。 だから、怖い。 だけど、進む。圭一はレナを求める。レナも圭一を求める。互いに二人は欲し 求め合う。きっかけは些細な事だ。けれど意識している。二人の心に互いの存在が 大きく占めている。 圭一の頭はゆっくりと下がる。レナは待ち受ける。二つの影は一つになる。 初めてのレナとのキスは唇同士が触れ合うものだった。感じたのは柔らかさ。 感じたのは吐息の熱さ。感じたのは互いの匂い。゜胸がどきどきする。 「──キス……しちゃったね」 少しだけ顔を離れさせてレナは言う。 「──そうだな」 圭一も一言だけ呟く。 「もう一回……キスしよ」 小さな声でささやくようにレナはねだる。圭一は何もいわずにキスをした。 「熱い──」 レナは息を漏らす。初めてのキスが甘く柔らかなものなら、今度のキスは熱く 激しいものだ。ただ、むさぼりあう。 ひちゃり。 音がした。誰からとも泣く二人は舌を絡めあう。熱く蠢く舌は互いの口の中を 舐めあう。くちゅり。レナの唇から唾液が洩れた。圭一の口から唾液が洩れてレナの 口の中へと移動する。何度もむさぼりすする。何度も感じる。頭の奥が激しく熱い。 なんも感じない。雨の音も風の泣き声も。ここが車の中ということさえ忘れる。 夜だということさえ忘れる。感じるのは互いのこと。考えられるのは互いのことだけ。 唇は離れる。二人の口元からこぼれる唾液は繋がり橋を作る。白いひと筋の橋は長く 続き途切れる。 「胸がどきどきして熱いの。圭一くんは?」 頬を赤く染めてレナは聞いた。 「俺もどきどきしてるよ」 ゆっくりと息を吐く。けれど、落ち着かない。 胸の熱さは収まらない。もう一度キスをした。さらに圭一の手はゆっくりと レナの胸に触れる。 「……あっ」 かすかにレナは声を上げる。だけど拒まない。圭一の手はレナの下着の上から 胸に触れる。柔らかな感触を感じた。何にもたとえようのない柔らかさ。トクン トクンと生命の鼓動も感じる。 はじめはゆっくりと後からだんだん早く揉む。レナは熱いと息を漏らし懇願する。 「ね、──圭一くん、もっと優しくして」 レナは戸惑う。胸の奥から生まれたものに。もっと味わいたい。だけど怖い。 だから優しくゆっくりと触ってもらいたい。本当は激しくして欲しいのに。 「わるいっ」 圭一の手の動きは遅くなる。軽く円を描く。大きくはない。小ぶりだがしっかりと 自己主張している胸。いつまでも触っていたい。 「んぅっ」 レナはかすかに漏らす。 「痛いのか」 圭一が慌てて聞く。 「……痛くないよ。むしろ──」 気持ちいい。という言葉は飲み込む。とても恥ずかしくていえない。 圭一の手がレナの胸から離れる。 「……あっ」 かすかにさびしげにレナは呟いた。 「なんか、苦しそうだからさ」 苦笑いする圭一にレナは手を伸ばす。圭一の熱い部分。もうすでに硬く そり立つ男の印に。 「えっ、おっ、おい、レナ……」 圭一は戸惑う。レナの行動に。圭一は戸惑う。柔らかくて細いレナの指の 蠢きに。己の手淫では消して得られぬ快楽が生み出される。自分の手では触って 欲しいところ。強弱がうまくコントロールできる。だけど、レナの指はそれがない。 痒い所に手が届かぬもどかしさ。予期せぬ快感が呼び起こされる。 圭一は顔をゆがめる。激しすぎる快楽は腰を引かせる。 「圭一くん、もっと触って。もっと、レナにも触って」 耳元でレナがささやく。ついでに圭一の首筋と耳たぶに下を這わせた。 圭一の体はビクンと揺れた。 手がレナの胸に向かう。もどかしげにブラを剥ぎ取ろうとする。レナは片手を 後ろに回してホックを外す。はらりと落ちる。夜気にさらされる。初めて異性の 目にさらされる。すでに乳首は固くそそり立つ。圭一は息を呑んで見つめる。 「きれいだな」 それだけ言うと屈んで圭一はレナの乳首を口に含んだ。 「あんっ」 胸の奥の何かははっきりとした快楽を伝える。唇だけではさみ、舌で舐めて 吸い付く。レナもまた、己の自慰行為では得られない快楽に翻弄される。飴の ように舐めてむさぼる。頭を振って、肩を震わせて耐える。甲高く泣く。ただ、 酔いしれて耐える。快楽の並にレナは溶けていく。 それでもレナの手は圭一を求める。布の上からさする怒張を直接さすろうとする。 下着に手をかける。脱がす。驚くほど熱く固いものが手に触れる。 「……熱い」 「──ああ」 二人はゆっくりと服を脱ぐ。残った下着は全部外す。生まれたまんまの姿になる。 「圭一くん」 「レナ」 互いの裸身を見つめあい、もう一度キスを交わす。もはや考えられるのは互いの ことだけ。圭一がレナの胸を掴めば、レナも圭一の胸の乳首を指で引っかく。 圭一がレナの首筋をキスすれば、レナも圭一の首筋を舐める。互いに互いの体を 確かめるかのようにとろけあう。 レナの乳首を舐めていた圭一はだんだんと頭が下に向かう。胸の谷間やわき腹、 腹やへそにも手や舌が這う。そのたびに声を漏らし、体をビクンと震わせた。 そして、ついにレナの秘所へと向かう。 「……圭一くん」 不安げにレナは圭一を見る。眼で圭一は問いかける。こくんとレナはうなずく。 そのまま圭一は顔をうずめた。 「あっ、あぁ、あぁっー」 ひときわ甲高くレナは泣いた。圭一の舌は若草の奥にあるレナの秘裂を這う。 すでに熱く蜜はとろとろに洩れている。舌と指を這わせる。なんともいえない 匂いがした。指がふやけるほどの熱さを感じた。小さな若芽にキスをした。 それだけでレナは今まで以上に体を震わせ、うねった。 「圭一くん」 愛しげにレナは圭一を見る。 「……レナも」 レナはゆっくりと圭一から離れて、改めてその胸にキスをする。チロチロと舌は 圭一の体を這い、うめき声を漏らす。ついにはそそり立つ怒張に口をつける。 「うっ」 それは初めての感覚だ。レナの口が圭一に吸い付く。想像できないほど。なんとも 形容しがたいほど。ただ、翻弄される圧倒的な快感が襲う。はじめは唇で吸い付く だけだった。竿の脇をキスして吸う。それだけで翻弄される。玉袋に手が這う。 背筋から快楽が走る。あまりの快楽に腰が引ける。舌も這う。竿に袋に。激しく うねる。圭一は翻弄される。息を漏らし、耐える。ついにレナは先端部を口に含んだ。 その熱さと柔らかさに圭一は息を吐いた。すぼりずぼりとはしたない音がした。 舌で先端の穴を突付かれたときには震えた。耐えられない。だから、 「なあ、レナ。俺も──」 ゆっくりと懇願する。レナはこくりとうなずいて、自分の体を圭一に重ねた。 レナの目の前には圭一の怒張が。圭一の目の前にはレナの蜜壷が。互いにさらし あった。互いに舌を這わせ、指を使った。いつ果てぬ饗宴の声を奏であう。 いつまで続いたか分からない。けど、もうたまらない。二人は再び向き合う。 「──いいのか?」 圭一の問いにレナはかすかに頷く。 「……来て、圭一くん」 二人の体は重なる。ゆっくりと。一つになろうとする。絆も。心も。体も。愛も。 一つとなって結ばれようとしていた。 「……あれ」 なろうとしていたのだが。 「……あれれ」 なろうとしてるのに。 「あれれれっ」 ならなかったのであった。 「──圭一くん。ここだよ」 クスリとレナは笑って圭一を導く。自ら手で握って、 自分のところへと誘導する。 「……じゃあ、あらためて」 少し恥ずかしそうに圭一は息を吐く。レナも緊張がとれた声で笑い、 うなずく。 ゆっくりと圭一は進む。レナは「うっ」と、呻く。とろけるような享楽の 中で突き刺す痛みを感じる。 「いっ、痛い」 思わず洩れる。圭一の動きが止まる。だから肩を掴む。 「そのまま進んで。……レナを──圭一くんのものにして」 なみだ目で訴える。痛い。だけど、このまま終わるのはもっといやだ。 だから、望む。証を。 「──わかった」 そのまま突き進む。レナは涙を漏らす。苦痛のうめきをもたらす。圭一の背中に しがみつく。爪を立てて引っかく。だけど、耐える。痛みの果てに喜びを感じるから。 涙を流しながら呟く。 「圭一くん圭一くん圭一くん……」 一突きごとに呟く、叫ぶ。二人の体は溶け合う。レナは圭一の中に。 圭一はレナの中に。ただ突き進む。ただ思う。互いの事を。いつしか 全てが白く染まり消え去った。 圭一はレナの中で解き放った。 二人は再びブランケットに包みあう。何もいわない。何もいえない。 心の奥に満足感と罪悪感が交じり合う。手が握り合う。今でも二人は一つに 繋がっている。 「なあ、レナ──」 圭一が声をかけた。その続きを言う前に、 「謝らないでね」 レナは圭一を見つめて言った。 「レナは望んでこうなったの。圭一くんが欲しくてたまらなくて。私、 圭一くんとこうなって幸せだよ。だから──謝らないで欲しいな」 レナの言葉に圭一は息を吐いて、 「そうだな。そうかもな」 と、呟く。いつだろう。決してやった事のないはずの記憶。学校の屋根での誓い。 自分の部屋でのレナの血まみれの笑顔。沸いては消えるかすかな残照。 でも、二人は一つになった。握り締めあう手が実感する。レナの体の中で実感する。 圭一の証。 二人は空を見る。星の瞬きが見えた。いつしか嵐は過ぎ去り満天の星空となった。 ゴミ捨て場で二人は一つになった。もう一度、キスを交わした。 終わり。
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登録日:2010/03/14 Sun 20 48 11 更新日:2023/10/03 Tue 07 38 35NEW! 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 15日 エロ エロ本 ガンダム ガンプラ グロ コミックボンボン コメント欄ログ化項目 サービス サービスシーン デラックス パテなどで ヲタク化への第一歩 休刊 俺たちの性春 小学生のエロ本 月刊誌 母さんこれボンボン!コロコロじゃない! 漫画 漫画雑誌 腐った編集 読者はエロい 講談社 鈍器 雑誌 1981~2007年までに発行されていたホビー兼漫画雑誌。 コロコロコミックのライバルとして講談社が発行していた。 ●作風に関して ●作品に関して ●歴代編集長 ●余談 ●主な掲載作品コミカライズガンダムシリーズガンプラ漫画 トランスフォーマーシリーズ その他アニメ マリオシリーズ メダロットシリーズ ロックマンシリーズ ゴエモンシリーズ その他ゲーム 実写 その他 未分類 ●(黒歴史・迷走・ネタ的な意味で)代表的な作品 ●作風に関して コロコロがコミカル・うんこちんちん系下ネタの率が激しいのに対して、ボンボンはシリアス・エロの割合が激しいのが特徴。 無論両誌ともギャグが多めなのだが、ボンボンはギャグ漫画にしてもシリアスな場面が多かった。 そのためか、同じ年頃の少年をターゲットにしているものの明確に好き嫌いが分かれていることも多く、児童誌の常かタイアップ漫画も多数あったが、タイアップ元の成功例がコロコロに比べて圧倒的に少なく一話完結物に弱かった。 一話完結のギャグ作品でアニメ化されたのはへろへろくん程度。 コロコロに例えるならばサイポリスや大長編ドラえもんは連載されても、ドラえもんやでんぢゃらすじーさん、ベイブレードは無い誌面を思い浮かべて欲しい。 家族に購入を頼んでおいたらコロコロを間違って買ってきたのでキレてしまい、中身を読んで再度キレた…なんて経験も珍しくはないだろう。 ガンダムシリーズをはじめ、80年代はロボットアニメのコミカライズを多く掲載し、タイアップ関連もメダロットやロボポン等ロボット系の良作が多い。 その二作も露骨にポケモンフォロワーなのをはじめ、バーコードバトラーに対抗してスーパーバーコードウォーズなどコロコロのタイアップ商品との対抗意識が見られるものも多いが、 実は爆転シュート ベイブレードに先行していたキャラコバッチやすげゴマなんてのまで含めても前述した通りコロコロに勝るものは少なかった。 少年誌にしては、おっぱいなどのお色気シーンや多少グロテスクなシーンが多い。 特に『デビルチルドレン』は少年誌のベルセルクと言われるほどグロく、ストーリーも少年誌とは思えないほどハードで、 原作ゲームやアニメ版の面影は全く無かった。 そして、『ゴエモン』は無駄にエロい。 ヌイた奴は挙手。 ノ゙ さらに『ロボットポンコッツ』は凄いおっぱい(奇乳)だったり…… (後に薄い本も出している) 当時の連載陣で、規制だらけの今を生きるのは難しいだろうと思われる作品が多かった。 コロコロに比して、作者や担当編集が出てくる率が高いのも地味に特徴。 海の大陸NOAの序盤などでは、担当が考えたネタを作者が描いては見たものの理解できず主人公が困惑する一コマも。 バかんだなどはへろへろくん登場時に妙な人気を博し彼をモデルにしたキャラがレギュラーになる始末。 なおボンボンを毎月購読してた奴は、コロコロ派だった人に比べてわりと高確率でヲタク化してたりする。 扱ってる作品や玩具の、方向性や狙っていた客層を考えると、当然っちゃあ当然かもしれない。 デビチルの作者は新装版のコミックスで「ボンボンなんか読むと性癖が歪む」とケンカを売っている。 その元凶が何をおっしゃいますやら。 ただし読んでいた時の年齢がそれなり高かった場合の話。 チビっ子の場合は必ずしもそれに当てはまるとは言えない。 雑誌名の由来は「爆発的に面白い漫画がたくさん載っている」と創刊号に載っていたとか。 しかし、読者からの質問の御葉書に91年6月号では編集部と赤塚先生が大喜利を始めた挙句(ちなみにバカンダが正解を言っている)編集長が「意味はなく語呂の良い名前」と答えたり 96年10月号では「創刊時のことに詳しい人が編集部にいないので定かではないが、印象に残る名前だかららしい」と答えたりと 創刊理念が微妙に忘れられていた疑惑 がある。 「ボンボン」のロゴの一つ目の「ン」の点は爆弾になっている。 初代マスコットは爆弾に手足のついた「ボン太」。ボン太くんではない。 94年度より恐竜の「Bゴン」にバトンタッチ。 ●作品に関して 漫画作品は、当時紹介していた玩具やゲームのコミカライズ作品が中心。 少年漫画にしては神作画の作品から、黒歴史クラスのシナリオ等さまざま。 いくつかタイアップする形でゲーム製作もしていたが、残念ながらメダロット辺りを除くと概ね芳しくなかった。 2000年代後半の末期の時期には週刊少年マガジンを初めとするボンボンよりも対象年齢が上の雑誌から作家や作品のスピンオフが流れてくることが多かった。 本山版マリオの連載は10年に渡り、話数は『コミックボンボン』、『デラックスボンボン』、増刊号を含めて183話。 これは『ボンボン』史上最長連載であった。 『ガンダム』シリーズはガンプラブームの80年代初頭より毎号、改造テクニックなどが紹介されてたり、 SEEDまでは08小隊を除く全作品がコミカライズ化され、 連載する等ガンダムやガンプラの歴史を語るうえでは本誌は切っても離せない関係にある。 商業作品で初めてガンダムの外伝作品が連載されたのも本誌であった。 特に70年代にはガンプラというより、ホビー漫画の世界に革命を起こした名作プラモ狂四郎もガンプラ漫画であり、コロコロは一時期対抗してマクロスのプラモ漫画を連載していた時期が有ったりする (これは速攻で打ち切られたが後にプラクションやバーコードバトラーでの似たコンセプトの漫画は結構人気が出た)。 ボンボン派とコロコロ派で二分する中、ガンダムが好きな者はほとんどがボンボン派と言ってもいいほどであった。 ちなみに、2011年『機動戦士ガンダムAGE』がコロコロとサンデーで展開され、 ついにガンダムまで小学館に奪われてしまったとかつてのボンボン少年は複雑な感情を抱いたとか抱いてないとか。 とは言え遊戯王に代表される仮想現実のイメージなどを用いたホビー漫画は、その後も大いに人気ジャンルとして定着しており廃刊後にもガンダムビルドファイターズ等にはプラモ狂四郎のオマージュが散りばめられる等、未だガンプラを語る際には本誌の存在を抜いては語れないだろう。 本雑誌で活躍したときた洸一氏は、その後もガンダムエースなどで数多くのガンダム漫画を描いている。 また、ガンダムシリーズのコロコロでの展開は『AGE』のみならず『ビルドファイターズ』も不振気味に終わっており、ガンダムの扱いはボンボンの方が慣れていたと見る意見もある。 『ロックマンシリーズ』もボンボンで4人の漫画家により描かれ、ボスキャラ募集コンテストもこちらで実施されていた。 後に『ロックマンエグゼシリーズ』以降のシリーズはコロコロで扱われるようになった。 因みにエグゼは当初、コロコロではなくボンボンでタイアップを予定していたが、 当時の編集長が「アニメ化前提?予算が幾らかかると思ってる?売れてから言え。」と一蹴した為、コロコロへ移ったとされている。 『トランスフォーマー』作品も多い。 津島直人氏はボンボンではTFを描いていないが、近年の漫画は殆どが氏による作品である。 また、今ではコロコロの主力ともいえる『ポケットモンスター』に関しては、実はボンボンにもタイアップが持ちかけられていたが、ボンボン編集部はアッサリと断っていた。 因みに有賀ヒトシ先生は「同じ任天堂の看板タイトルであるマリオがコロコロとボンボン、両方でやっているからポケモンもボンボンでやるだろう」と睨んでおり、「自分にポケモンをコミカライズさせてほしい」と編集部に願望を出していた。 しかし、有賀先生の夢が叶うことはなかった…。 余談だが、後に有賀先生はポケモンカードゲームのイラストレーターとして起用された。更にはなんとポケットモンスター X・Yから本家ポケモンのデザイン担当に起用、ゴロンダやギルガルド、メガスピアー等を手掛けている。 上述のロックマンエグゼやポケモンシリーズのタイアップを逃したことがボンボンが2000年代以降低迷した理由として嘆く元読者も多い。 ただし、ポケモンやロックマンエグゼの成功はメディアミックス展開を小学館プロダクションなどの企業が上手くサポートしたという背景事情も大きく、特にポケモンに関しては『ポケモン2(後のポケットモンスター 金・銀・クリスタル)』の開発難航を乗り切れたのはアニメの成功も大きい。 ボンボンにこれらのコンテンツが来ていた場合はメディアミックスの内容なども変わっている可能性が高く、現在のような人気コンテンツになっていなかったのではないかという指摘もある。コロコロ側の歴史が大きく変わった可能性は高いが。 ●歴代編集長 田中利雄 1981~ 初代編集長。コロコロに対抗するためテレビマガジンの兄弟誌としてボンボンを立ち上げた。 池田新八郎 ~1994 テレビマガジン編集部でサンライズ担当だったことから、サンライズから雑誌担当窓口扱いされて他社の依頼まで間に講談社の池田氏を通すわからないことになっていた。 そのためガンダム関連コンテンツがほぼ講談社独占状態になり、その立場からボンボン創刊号からガンダム関連コンテンツを載せて人気を稼いだ。 発行部数100万手前というボンボン絶頂期に編集長を辞して、廃刊瀬戸際の覇王の編集長に。 米田浩二郎 1994~1997 対象層を広げる方向転換をはかりSDガンダムなどの扱いを減らしていき『新世紀エヴァンゲリオン』を大きく取り扱った他、『王ドロボウJING』などが連載開始。 コロコロと比べて勢いでは明らかに劣るものの、コアな読者層は着実に広がった。 池田新八郎(2回目) 1997~2002 覇王マガジン廃刊に伴い編集長に復帰。 ポケモンアニメやおはスタなどでテレビ展開の効果を上げるコロコロに対抗してメダロット、サイボーグクロちゃん、デビチルなどをアニメ化していった。 その一方、前編集長の方針を否定して人気連載作品ですらどんどん打ち切りにしたり(*1)、自社で大々的に宣伝した一部企画が信じられない大こけしたり、 それでいて他のタイアップも蹴っていたりと読者離れを起こす。 菅家洋也 2002~2007 マガジン作家を積極的に起用。2006年にはリニューアルするが休刊に。 ●余談 打ち切りしていないのに未完結の作品が意外と多い。 作品によっては復刊で伏線回収されてたりする。 打ち切りの場合も、後年になり復刊や続編で補足されることがある。 更には単行本化しない、もしくは最後まで収録しないことも。 後でまとめて読めるだろうと思い、本誌を手放して絶望した読者も少なくない。 その場合は復刊や単行本化を気長に待つしかない。 一応、国立国会図書館に行くという手段もある。 ボンボン連載陣の多くは、休刊後も他の雑誌で漫画を描いている。 ガンダムエース コミックブンブン ケロケロエース テレまんがヒーローズ デンゲキニンテンドーDS pixivやTwitterのアカウントを持つ漫画家も多く、時には懐かしいキャラのイラストも描いて下さっている。 『コミックボンボン同窓会』というイベントも開かれ、関係者も多く集まった。 描き下ろし色紙は当時のファンにとって感涙ものだろう。 後にYouTubeにて名前を冠した小中学生向けチャンネル「ボンボンTV」がUUUMと講談社が共同運営で開設している。 まさかのネット界隈からのボンボン復活で雑誌を知るかつての読者は反応したとか。 ●主な掲載作品 コミカライズ ガンダムシリーズ SD戦国伝 国盗り物語(本山一城) ナイトガンダム物語(本山一城) 機動戦士ガンダム MS戦記(原作:高橋昌也/作画:近藤和久) 平成ガンダム(G、W、X、∀)シリーズ(ときた洸一) 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(〃) 新機動戦記ガンダムW BATTLEFIELD OF PACIFIST(〃) 新機動戦記ガンダムW DUAL STORY G-UNIT(〃) SDガンダム外伝 シリーズ(ほしの竜一) 武者ガンダムシリーズ(神田正宏) がんばれ!ドモンくんシリーズ(ときた洸一) 機動武闘伝外伝 ガイアセイバー(〃) SDガンダムフルカラー劇場(あずま勇輝) SD頑駄無 武者○伝(一式まさと) SD頑駄無 武者○伝2(〃) SD頑駄無 武者○伝Ⅲ(〃) SDガンダムフォース絵巻 武者烈伝(〃) 武者番長風雲録(〃) SDガンダム 武っちゃムチャ○伝(あおきけい みかまる) SDガンダムフォース(〃) BB戦士三国伝 風雲豪傑編(ときた洸一) 機動戦士ガンダムSEED、同DESTINY(高山瑞穂) 機動戦士ガンダム MSV戦記 ジョニー・ライデン(長谷川裕一) ガンプラ漫画 プラモ狂四郎(やまと虹一) 超戦士ガンダム野郎(〃) プラモウォーズ(今木商事) ガンプラ甲子園(帯ひろ志) トランスフォーマーシリーズ ビーストウォーズⅡ(1998年7月号から1999年3月号)、同ネオ(1999年4月号から同年10月号)、同メタルス(1999年11月号から2000年4月号) (今木商事) Qロボ トランスフォーマー(〃) トランスフォーマー ギャラクシーフォース(2005年2月号から同年10月号) (岩本佳浩) その他アニメ マシュランボー(原作:東堂いづみ/作画:岩本佳浩) GEAR戦士電童(今木商事) ゲゲゲの鬼太郎(水木しげる) 悪魔くん(〃) おそ松くん(赤塚不二夫) 天才バカボン(〃) 小さな巨人ミクロマン(松本久志) ミクロマン レッドパワーズ(〃) 激闘!クラッシュギアT(〃) クラッシュギアN(〃) 無限戦記ポトリス(タモリはタル) 仰天人間バトシーラー ~キャプテン・ガッツの大航海〜(立迫文明) 仰天人間バトシーラー ~ガッツとオルカの冒険伝説〜(舵真秀斗) ゲゲゲの鬼太郎 妖怪千物語(原作:水木しげる/作画:ほしの竜一)→『テレまんがヒーローズ』に移籍 マリオシリーズ スーパーマリオ(本山一城) ドクターマリオくん(あおきけい みかまる) メダロットシリーズ メダロットシリーズ(ほるまりん) メダロッターりんたろう!(藤岡建機) メダロッターりんたろう!メダロットR(〃) ロックマンシリーズ ロックマン1・2・4~7(池原しげと) ロックマン8・ロックマン&フォルテ(出月こーじ) ロックマンメガミックス(有賀ヒトシ) ロックマンX(岩本佳浩) ゴエモンシリーズ がんばれゴエモンシリーズ(帯ひろ志) アニメがんばれゴエモン(こーた) がんばれゴエモン 危機一髪ハラハラてんこ盛り道中記(山藤ひろみ) ゴエモン 新世代襲名!(津島直人) その他ゲーム ロボットポンコッツ(タモリはタル) 格闘料理伝説ビストロレシピ(原作:芦田俊太郎/作画:津島直人) ストⅡ4コマ笑龍拳(よしむらひでお) 召喚王レクス(原作:原裕朗 バースデイ/作画:公弥杏捺) 真・女神転生 デビルチルドレン(藤異秀明) 真・女神転生デビルチルドレン ライト ダーク(〃) メトロイドプライム EPISODE OF AETHER(〃) メトロイド サムス ジョイ(出月こーじ) 携帯電獣テレファング(樹野こずえ) 携帯電獣テレファング2(零願雷蔵) ムゲンボーグ(おだひびき) グランボ(竹山ゆたろう) 実写 ウルトラマン超闘士激伝(原作:瑳川竜/作画:栗原仁) ウルトラ忍法帖(御童カズヒコ) 鉄甲機ミカヅキ(津島直人) その他 闘神デビルマン(原作:永井豪/作画:岩本佳浩) スパイダーマンJ(山中あきら) カードファイトVマスター(きむら繁) デルトラ・クエスト(原作・原案:エミリー・ロッダ/作画:にわのまこと)→『テレまんがヒーローズ』に移籍 未分類 スパットマンX(ジョージ秋山)※途中でパットマスターXに改題し、アニメ化の計画も練られたが小学館の妨害に遭い、連載打ち切り(*2)。 ジュン(原作:風薫/作画:本山一城) OH!MYコンブ(かみやたかひろ) へろへろくん(〃) 柔か学園SOS(帯ひろ志) やわらか忍法SOS(〃) サイボーグクロちゃん(横内なおき) おきらく忍伝ハンゾー(山中あきら) ニセモン→じゃがいもん(〃) ワンダーベビルくん(原作:石ノ森章太郎/作画:山中あきら) カッピー(みながわまさゆき) コングルGood(きむらひろき) 海の大陸NOA(じゅきあきら) 海の大陸NOA+(〃) ベムベムハンターこてんぐテン丸(かぶと虫太郎) V8キッド(もとはしまさひで) ど~んとドラゴン・キッドくん(松下幸志) 愛とグルメの栄養戦士 LaLaLaクッキンガー(松下幸志) とびだせ!!ターパン(やまにのぼる) 温泉ガッパドンバ(御童カズヒコ) 電光石火ニトロ(〃) DANDANだんく!(とだ勝之) 王ドロボウJING(熊倉裕一)→続編が『月刊マガジンZ』にて連載 UMA大戦 ククルとナギ(藤異秀明) プルーの犬日記(真島ヒロ) MONSTER SOUL(〃) やっぱ!アホーガンよ(柴山みのる) マジシャン探偵A(石垣ゆうき) 天使のフライパン(小川悦司) 突撃チキン!(坂本憲司郎) ろぼおっ!(小田太郎) ●(黒歴史・迷走・ネタ的な意味で)代表的な作品 餓狼伝説(細井雄二) 餓狼伝説 戦慄の魔王街(石川賢) 機動戦士ガンダムF91(井上大助) 機動戦士Vガンダム(岩村俊哉) はじけて!ザック(井上大助) ハダカ侍(サダタロー) 温泉ガッパドンパ(御童カズヒコ) ネギま!?neo(原作:赤松健/作画:藤真拓哉)→『マガジンSPECIAL』に移籍 クロスハンターをはじめとするカイマコトの作品全て 追記・修正はボンボン読者にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ 池田新八郎は覇王でメッキが剥がれたのか、もともとサンライズの威を借る狐未満の雑魚だったのか -- 名無しさん (2019-01-20 02 45 13) 後にエイケンを連載する松山せいじ先生が何度か増刊号に描いていたが、トーンを使ってなかったり真ったいらだったりとかなり作風が違う。児童誌だから配慮してたのか、この後に何かあったのか -- 名無しさん (2019-01-20 08 50 20) タマロイド超cガンダムの記事を書こうかと思ったが、単行本が途中までしか出てなくて資料が足りない…。 -- 名無しさん (2019-06-03 01 21 49) ↑ あらすじと最終回の2ページは見つかったけど、足りる?http //hissatuwaza.kill.jp/setume/cgundam.htm・https //twitter.com/brack_kurubushi/status/682230444247482368 -- 名無しさん (2019-06-08 15 42 10) 闘神デビルマンは最初マジンガーZの漫画を描く企画だったらしいけど、確かZマジンガーって同じ頃か少し後だったよね?何か関係してるんだろうか -- 名無しさん (2019-06-08 16 34 10) サンライズアニメのコミカライズも多く、ダグラム、ボトムズ、ダンバイン、エルガイムまでは覚えている<何歳だてめーw/後はミニ四駆に繋がるラジコンブームはボンボンが火付けというか広告してた記憶がある -- 名無しさん (2019-06-08 16 59 58) あまりに黒歴史過ぎるのかクロスハンターについて記述が無い。単独項目に飛ぶようにされているが、その項目は作られていない……。 -- 名無しさん (2019-10-12 20 53 10) ↑ゲームカタログwikiによるとこのwikiにも作者本人が降臨した疑惑が濃厚らしいから、荒れまくって項目削除とかそんなオチかね -- 名無しさん (2019-10-12 20 59 03) 悪口ばかり書かれて削除された クロスハンター単独項目 -- 名無しさん (2019-10-12 20 59 41) 当時の編集長が「アニメ化前提?予算が幾らかかると思ってる?売れてから言え。」←売れてからじゃ遅いんだよなぁ -- 名無しさん (2020-01-26 11 01 51) 90年代の米田氏はよく見る目や才能を持っていてくれた。だからロックマンx、超闘士ウルトラマンなどの熱い作品が連載された。なのに・・・ -- 名無しさん (2020-01-26 15 56 42) 誰もコロコロ、ボンボン、ブンブン、最強ジャンプ、ケロケロエースを制覇できなかった -- 名無しさん (2020-06-21 22 19 06) ガンダムで新参者を取り込みつつ、他の漫画で定着させていこうてスタンスだったんだろうけど、ガンダムAが出てきて、ジャンプ黄金期のNARUTOやらBLEACHに太刀打ちできずに…って感じ サイボーグクロちゃん面白かったなあ、ていうかクロちゃんとSDガンダムぐらいしか覚えてねえ やべえ -- 名無しさん (2020-09-03 15 27 59) ロボットポンコツにメダロットそして岩本ロックマンXにデビチルくっそおもしろかったなー。 -- 名無しさん (2020-10-15 09 10 39) もしテレビマガジンも雑誌として休刊になったらボンボンやマガジンZと共にWeb媒体で展開して欲しい! -- 名無しさん (2020-10-15 09 36 38) ボンボンの96年何月号か忘れたけど、ガンダムの漫画で悪が「氏ね、愚か者」のシーンがあったけど、何の作品か知ってる人居ますか? -- 名無しさん (2020-10-20 20 03 40) 岩本X、出月8&ロクフォル、ハンゾー、クロちゃん、ウル忍、NOA、いろいろ復刊してくれたけど欲を言えばコングルも欲しいっす あんず可愛い -- 名無しさん (2021-08-09 18 49 37) クロスハンターの記事が無くなってたんでこちらで書くけど、比較動画やTwitterで調べてみたら台詞も「サノス防衛隊ファイヤー!」がクレヨンしんちゃんの「かすかべ防衛隊ファイヤー!」の掛け声をパクってた。 -- 名無しさん (2022-06-18 18 28 47) ↑2 コングルは随分前に復刻出てるぞ? -- 名無しさん (2022-07-03 08 27 55) 判型を大きくしたのって、いったい何の意味があったのか...。 -- 名無しさん (2022-09-29 19 06 33) 事実上の廃刊となってもう15年......。 -- 名無しさん (2022-11-20 19 46 23) 子供の頃は友達がみんなコロコロ派でボンボン派は俺だけだったから寂しかったな。当時はドラゴンボールをあまりよく知らなかったからクロスハンターも普通に楽しんでた。後年にパクりだらけだったと知った時はショックだったよ。 -- 名無しさん (2022-11-20 20 12 48) ぶっちゃけボンボン漫画と言えば?で挙がるのって最も売れてた時期の漫画じゃなくて2000年前後の漫画ばかりというイメージがある -- 名無しさん (2022-11-30 21 07 08) この雑誌の袋とじに犬木加奈子の漫画があったのを見た気がする。同じ講談社だからって少女ホラー漫画を掲載させるなんて… -- 名無しさん (2022-12-22 08 13 43) ↑2そりゃアニメ化したのはそうそう切る訳ないからそうなる。それ以外で話題になりやすいのは2000年前のが主流だな -- 名無しさん (2022-12-28 09 52 00) 最も売れてた時期ってどっちかというとコミカライズに強い雑誌だった印象。アニメのコミカライズにもロックマンにも実績があったのにエグゼ見送ったって話本当にわけが分からない -- 名無しさん (2023-01-01 16 36 48) ボンボンが一番売れてた時期でもコロコロはその数倍売れていたそうだから実際にはライバル関係として成立していない気がする。 -- 名無しさん (2023-07-03 10 09 48) ログ化を提案します。 -- 名無しさん (2023-07-25 10 35 19) ログ化しました。 -- (名無しさん) 2023-08-01 14 13 18 末期にやってた「ガブリン」で小林まことを初めて知ったな・・・今思うとなんで児童誌に呼んだんだって面子がチラホラ -- (名無しさん) 2023-09-23 22 17 31 名前 コメント すべてのコメントを見る
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「勘だ――――」 たった三文字の言葉なのに、私の心は大きく揺れ動いていた。 少し前まで組んでいたはずの腕も、いつの間にか離れていて、前原圭一は私の目をえぐるような視線で対峙している。 親族でさえ私と姉こと魅音の区別を明確にすることはできない。 幼い頃から『入れ替わることを茶飯事に行っていた私たち』なのだから、癖だとか仕草さえ同一なはずなのだ。 確かに私は二年弱の牢獄ばり学園生活――実体験からの比喩だから笑えてくる――を送ったし、魅音と言えば鬼婆のもとで、次期頭首としての教育を受けたのだろうから、空白の時間が生まれているのも事実だ。 だからと言って、雛見沢に戻ってきてからの一年間で、入れ替わりがバレたことは一度もないのに加え、この圭一と言う男はまだココにきて一ヶ月と言っていなかったか。 ある意味強固な自信とさえなっていた姉との入れ替わりが、『勘』なんて言う不明確な理由で看破されたことに、私はただうろたえるしかない。 ぎりっ、と歯ぎしりの音が頭に響く。 扉一枚の向こうには、この男に病みつきとなっている姉が居るのだ。今の前原圭一が存在する以上、姉は前原圭一のことだけを考えるようになるだろう。 口先八丁で、妙に仲間を強調し、部活の罰ゲーム常連のこの男に、姉は一層のめり込むだろう。 それを私は許してはいけない。 魅音と詩音が限りなく近い存在だからこそ、ミオンとシオンに狂いがあってはいけないのだ。 今回の場合正しいのは明らかに私。悟史くんはずっと雛見沢に住んでいるのに対し、都会から来た余所者に魅音が恋心を抱くのは困る。 周囲の人……、それは園崎家を含めてだが、私まで彼に恋愛の感情を抱いていると勘違いされかねない。 絶対に崩れていけない牙城を守るためなら、私は前原圭一を排除することさえ躊躇わない。絶対に。何が起きようとも。 圭一は不思議そうな表情を浮かべて、黙りこくった私を見つめていた。 くそ、これもだ。 この悟史くんと共通するような仕草の一つ一つが、私の感情を逆撫でにする。 何も知らないくせにすべてを知っているような行動。 知ったかぶりなら否定できるからまだしも、本当に知らないのだからタチが悪い。やり場のない怒りとはこのことだ。 とりあえず私は、姉に前原圭一が魅音と詩音の区別をつけることが出来る、なんて最高級の好材料を提供するわけにはいかない。 元々このぬいぐるみを買ってほしい、なんてのは話の流れで生まれたものだ。 スルーしたって圭一に問題が生じるわけではないだろう。 「へぇ……、圭ちゃんがそんなシックスセンスを持ってるなんて知りませんでした。私もおちおち圭ちゃんの前で、悪いことは出来ませんねぇ」 ぬいぐるみが並ぶショーウィンドウから離れつつ歩き出す。 圭一にとって『魅音と詩音の区別』は、それほど大きな事項であることに気づいていない。 会話に引き入れつつ無かったことにするのが得策だと判断した。 「おい、詩音。お前まさか魅音になりすまして、とんでもないことしてないだろうなぁ」 圭一は苦笑するような口調で私に返答する。きっとダム戦争時代の凶行がバレているのだ。 あの時は確かに姉を頻繁に使わせてもらった。 今でもそんなことをされては、圭一もおちおちと…………。 あれ……、私は今どう言う思考をしようとしたのだろう。 落ち着いて……冷静に……クールになって、いつもの詩音になって考える。 圭ちゃんは、詩音と魅音が違っては何か困ることがあるのか? 圭ちゃんが、詩音と魅音で対応の仕方が違うのか? こんなにも似ていて、同じと言ってもおかしくないほどの双子なのに、前原圭一はシオンとミオンを別個にする必要がある? 疑心暗鬼の渦がうごめいているのがわかる。 頭の中で前原圭一と園崎魅音が浮かび、消え、浮かび、消える。 腹立たしかったのは浮かぶのも消えるのも、常に二人は一緒だったことだった。 六月二十二日。教室には空いた席が四つ存在していた。 都会に居た頃とは比べものにならない濃密な時間。 俺にとって都会で過ごした十数年よりも、はるかにこの一ヶ月が重要な役割を占めるに違いない。 そしてその時間を作ってくれた大切な部活仲間(メンバー)。 その一人たりともこの教室には居なかった。 クラスの中心となっていたあいつらが居なくて、綿流しから数日経っていない、と言う事情。 この二つで充分、もう彼女らに会えないことが分かってしまう。 クラス中の子供たちが時々すすり泣くのも、当然これが原因であろう。 だが――――、俺にはまだかすかな希望を信じて、決して泣くことはしない。 まだ俗に言う『鬼隠し』など認めてたまるものか。 鬼に隠されたのなら、その鬼から何が何でも連れ戻してきてやる。 またあの『日常』を取り返すのだ。 スリルなどいらない。 変調も厭だ。 事件にも拒否権を行使する。 この『オヤシロ様』と言う盾を使った、すべてにケリをつけてやる。 終業のベルが鳴った。いつもなら隣にレナと魅音が居て、校門の所で沙都子と梨花ちゃんに別れを告げる。 他愛もないことで会話が盛り上がり、水車小屋で魅音と別れる。 週一ぐらいでレナの宝探しに付き合い、どちらにしろ夜となる前に帰宅する。 もう教室を離れたときから『日常』と乖離している。剥がれたモノはまたくっつけるんだ。 隣に誰も居ないまま俺は園崎家の正門に来た。 『日常』に帰られる方法があると言うなら、唯一ここに居る筈の鬼が知っているだろう。 しかし鬼に隠された……か。 魅音の字を指で手の平に書いてみる。 確か魅音のばあさんは『お魎』と言うらしいから、園崎には鬼がつきやすいのだろうか。 だけど詩音には鬼の字が入っていないし……。 帰ってきたら魅音に聞いてみよう。帰ってきた後のことを考えるのは希望になるってもんだ。 覚悟を決めた俺は呼び鈴を押す。俺の耳にも響くような大きな音が、門の奥から聞こえてくる。 砂利を踏みしめる静かな音が大きくなってきた。 一歩一歩踏みしめるかのように、ゆっくりと音が近づく。 そして音が止み、代わりに蝶番を外す音。 息を大きく吸って、門が開く様子を俺は直視した。 「前原圭一さんですね……」 想像していたのとは違う、落ち着いた声が耳に届いた。 門から現れたのも、俺の記憶にはない園崎家の人。 でも母親と言う割には、魅音や詩音との類似が見当たらないし、お魎とか言うばあさんにしては、若すぎる。 加え、俺みたいな若造に敬語を使うあたりも、失礼になるが園崎家にあり得ないように思えた。 「こちらへどうぞ」 俺の返答も聞かず、その女性は俺に付いてくるよう促す。 広い敷地内を歩く間、魅音はばあさんと二人暮らしをしていることを思い出し、使用人がいるとも言っていた。 思い出して改めて見ると、確かにあの落ち着いた様や、丁重な振る舞いにも納得がいく。 「そうなると、魅音は俺が来ることを……」 その思考に到達した所で、使用人の女性はある部屋の前で止まり、正座で正対しながら静かにふすまを開けた。 開けて本人は入らず、俺に一礼をし、俺の横を通り過ぎ戻っていく。 ここに魅音が居ることは、いかに鈍感と呼ばれる俺でも理解できる。 もう深呼吸する必要はない。覚悟は既に決め、腹もくくっている。 開かれているふすまを更に開けて、俺は部屋へと入った。 想像通り、緑色の髪を後ろでくくった魅音がそこに居た。 部屋にあるのは布団だけ。その布団の中で魅音は静かに眠っていた。 眠っている魅音に近づき、膝をついて魅音を眺める。 本当に静かだ。正直いびきのひとつでもするもんだと思っていたが、明らかにこの魅音は園崎家次期頭首の顔。 その顔に俺は指をそえる。こめかみからゆっくりと頬へ移動させ、細い顎のカーブを描き、唇で指を止める。 瞬間――――、ぴしっと俺の頭を電流が駆け巡った。 根拠がない。理由がない。原因も見当たらない。 それでも――――、俺は確信した。 静かに瞼を開ける…………『園崎詩音』を俺は見つめる。 「悟史くん…………?」 悲しい韻と共に、静かな崩壊が始まったのを俺は直感したのだった。 「あぁ、そうだよ、詩音」 魅音であるように振る舞う詩音。悟史のように振る舞う俺。 お互いに擬態している二人の目線が一致する。 俺はレナや梨花ちゃんから聞いた悟史の記憶を掘り起こし、詩音の頭をそっとなでてやる。 詩音の口から息が漏れて、耳たぶまで顔が紅潮した。恥ずかしいからなのか開いたはずの目も閉じられている。 構うこともなく、だがあくまでも優しく詩音の頭をなで回す。 さすがに恥ずかしさの限界に達したらしく、俺の腕を掴んで引きはがそうとする。 引き……はがそう……と…………? 万力にかけられたように腕に痛みが走った。両の腕でがっちりと掴まれた俺の腕を、詩音は離そうとしない。 圧迫して押しつぶすかの如く、詩音の手から痛みがダイレクトに伝わる。 必死に俺の方から脱出を試みる。それでも同年代の女の子に、俺は完全に力で主導権を握られていた。 予感がした時には、もう遅かった。 詩音の目は 完全に イカれていた。 「オマエ ハ サトシクン ジャ ナイ」 断定をこめた――――違う、断罪をこめた音声が脳を揺るがした。 揺れ動いた脳がピンボールにでもなったのか、急に視界が暗闇に染まる。 だが、その暗闇も一瞬のこと。すぐに意識が、痛みによって引き戻された。 バキッと派手な音を立てて、手首の方向が明らかに異常な方向を向いている。 「あああああああっっ!」 躊躇もなく俺の手首は破壊され、万力から解放されたのを感じ、俺は畳を転げ回った。 右の手が全く動かない。 いつもなら動くはずの『自分自身』が動かないと言うのは、なんとももどかしい感覚だ。 どうあがいても収まらない痛み。転げ回っていた目線の先に、白い靴下が映る。 鬼……。名前など所詮は人の決めること。園崎に流れる血には、やはり鬼が存在するのだろう。 瞳は絶対零度まで下がってるかのように、俺と言う存在を視線で否定する。 その目が――――、俺のすべてを否定する。 「圭ちゃんかぁ――――、うくくくくく、どうしたんですか、こんな要塞みたいな所に来て」 詩音が俺の横っ腹に蹴りを入れる。ためらいもない攻撃は体に大きく響く。 「寝て、いる、わた、しに、なに、しようと、したん、だ」 同じ場所を何度も何度も蹴り上げる。逃げようにも後ろは壁だ。 右手が使えないため、片手でカバーするにはあまりにも蹴られる場所が多すぎる。 ただただ攻撃を喰らい続けるだけの、あまりに試合にならない格闘技戦だ。 「やめ……ろ……詩音……、お……おねっ……お願いだ」 蹴られるたびに俺の懇願も遮られる。何度も何度も同じ言葉を俺は繰り返す。 何度も何度も何度も何度も何度も何度も俺は謝罪し、許しを乞う。 「寝取る……って言うんでしたっけ。 無理矢理寝ている子をレイプするのって。 不法侵入に、嘘ついて、強姦ですか。――――最低だよ、圭ちゃん」 違う、俺は違う。 ここに本当は魅音が居るはずで、その魅音を問いただして、レナの居場所を吐かせるつもりだったんだ。 なのに――――、なんでこんなことに…………。 詩音が俺に攻撃するのをやめて、俺と顔を近づけるようにしゃがみこむ。 強引に胸ぐらを掴まれて、鼻先が触れ合う距離まで顔を近づけられる。 度重なる蹴りの応酬で、俺の息が途切れ途切れになるまで疲弊していた。 「ほら、お望みのものですよ」 混乱の渦を巻く頭に、また新しい渦が追加された。 何が何だか分からないうちに、俺の顎を指でつねるように詩音は固定した。 そして隙間が数センチしかなかった俺の唇と詩音の唇を乱暴にくっつける。 「――――――――っ!」 唐突すぎる詩音の行動に、俺の思考は一気にフリーズした。 歯と歯がぶつかり合い、詩音の舌が俺の口腔を咀嚼しようと侵入してくる。 この状況の打破が最重要とした俺は、どうにか動く右腕の肘で、詩音を突き飛ばした。 俺の右腕は動かないもの、と詩音は思っていたのか、肘撃ちが綺麗にヒットする。 それによって俺と詩音には、一メートル弱のスペースがまた生まれた。 逃げることも考えたはずだが、俺の冷静じゃない頭は詩音との会話を優先させた。 「詩音――――、お前」 「気安く呼ぶな、畜生は黙ってろ」 刹那の間しか、詩音は俺に許さなかった。 たった一メートル弱。その隙間とすら言い換えても良い、距離を詩音は全力で突進してきた。 壁に俺の首を狙って打ち付け、そして肘鉄を加えた俺の右手首を、今度は横方向に捻りあげた。 「うぐああああぁぁぁっ!」 首を抑えられているのだから、酸素は少しでも大事に使うべきなのだろう。 だからと言ってこれ以上ない痛みだと思っていた痛みに、更に以上があったのだから叫ぶしかない。 「ねぇ、もしさぁ、もしもだよ? ある子にはだーい好きな男の子が居て、 だーい好きな男の子が、ある子にとってだーい嫌いな女の子に犯されていたら、 しかもその最中を録音でもされて聞かされたら、その子はどう思うのかなぁ」 何が何だか…………分からない…………。 「蹂躙されて咀嚼されて破壊されて、その子は…………み、お、ん、は、どう思うのかなぁ」 詩音の声はひどく嬉しそうだ。とても快楽に満ちている恍惚とした表情。 それでいて、まだこれから楽しみがあるかのような口元で、俺の首を締め上げる。 締め上げる首から上に酸素が届かない俺は、再び視界がフェードバックする。 詩音は俺をこのまま絞め殺す気はなかったらしい。 反応のない俺を見るや、俺を解放した。 手首の痛みもさることながら、息を長時間吸えなかったことから頭痛も激しい。 当然気管をふさがれるほどの圧迫を受けた首も、鈍痛が激しかった。 「ねぇ……、ど、う、思うんだろうね」 どう思う、って何をだ……? 録音……、犯されて……、魅音……。 魅音は……、俺のことが好きだった…………? 「あくまでも、も、し、も、の、話だよ、圭ちゃん。くけけけけけけけけ」 哄笑の表現がぴったりな詩音の笑い声。もう鬼としての詩音の姿すらそこになかった。 今度は後頭部を掴まれて、唇を触れさせられる。 触れ合った瞬間から、詩音の舌が俺の口内へ入ってきた。 淫靡な音が部屋中に響くのが分かる。 がっちりとホールドされている俺の顔は、ただ目をつぶり、目の前の光景が過ぎるのを待つしかなかった。 どれほどの時間が経ったか分からない。 俺の舌をぐるりとなめ回してから、詩音は俺から顔を離した。 荒い息づかいの俺とは違い、詩音の顔はひどく冷静だ。 口からこぼれた糸を指でぬぐい、俺のワイシャツへと手をかける。 一気に引きちぎられると思ったが、開いていた第一と第二ボタンの下、第三ボタンからゆっくり外していく。 その目の前で行われていることに、「犯す」と言われていながら、俺は鼓動が高鳴ってしまった。 まるで恋人との行為でするような作業に、俺は黙りこくって見つめてしまう。 「私、分かったんです」 第四ボタンに手をかけた所で、詩音は口を開いた。 この数分の間聞くことのできなかった、ひどく落ち着いた声。 「飴と鞭ってありますけど、鞭よりも飴の方が残酷なんじゃないかって」 言い終わって俺のワイシャツが脱がされる。 脇腹には蹴りのダメージを物語る、青みがかった赤色へと染色されていた。 「古手の巫女様はどう拷問しても命乞いしなかった。 ゴミ山に通い詰める変態は爪を剥がしても歯をもいでも、笑っていた。 どちらも最後まで見せたはずなのに、悟史くんの疫病神でさえ私に啖呵を切りやがった」 詩音の言ったことが何も分からない。 詩音のやったことが何も分からない。 「あの気弱な沙都子でもそうなんだ。 仮にも鬼婆のもとで鍛錬された魅音に、鞭だけじゃ絶望を与えられない」 悟史くんを失った私の痛みは教えられない。人間は飴を奪われた方が絶望する。 そう続けた所で、詩音はしゃべるのをやめた。 舌を出しながらゆっくりと俺の腹へと接近して、腫れ上がった部位を舐め回す。 傷口である場所を触られたことによる痛みと、女性に地肌を舐められると言う情報の交錯。 頭の中でそれは快感に置き換えられて、俺の拳……、左の拳にだけ力が入る。 舐めるだけでなく、口づけするように横腹へ吸い付く詩音の唇。 吸い付く度に響く音が、一層俺の思考を遮断する。 『録音』と、確かに詩音は言った。そして魅音に聞かせる……? 詩音の企んでいることを俺はようやく理解した。 そしてその謀略を俺は阻止するチャンスがある。 詩音の話ではレナと沙都子、そして梨花ちゃんは殺されてしまったのだろう。 その事実をさらりと宣言されたことで、俺は完璧に打ちひしがれた。 絶望の底に突き落とされたとさえ思えた。 だが――――、まだ救える仲間が居る。魅音はまだ詩音に殺されちゃいないんだ。 ならば俺はまだ落ちるわけにはいかない。 わらにすがってでも、魅音を救い出してみせる。 詩音からの仕打ちに覚悟を決めた俺は、口を一文字に結んで全身に力を入れた。 目をつぶって、少しでも眼前で行われている快楽に屈しないように集中する。 「うああぁっ?」 そう思ったのも束の間。舐められる部分が胸へと移ったことにより、無様に声を出してしまった。 反応しないことが俺に出来る抵抗――――――――――――っ! 左手で自分の口をふさぎ、少しでもあるかもしれない録音機に音を拾われないよう努力する。 その様を見たからか、詩音は執拗に俺の胸、そして敏感に反応せざるを得ない場所に接吻した。 固くなった乳首を舌で転がされ、もう片方の乳首も指で弄ばれる。 俺は経験がない以上、次に何をされるかもよく分からない。 快感がこれほど、覚悟を挫けさせようとするものだとは思わなかった。 だが声を漏らそうものなら、魅音を救うことなどできない。 少なくともこの手段での魅音による拷問は避けられるはずだ。 絶対に詩音の思惑通りに運ばせてたまるものか……。 「体が敏感な割には我慢しますねぇ、圭ちゃん」 冷酷な断罪の声とは違う、甘ったるい誘惑する声で詩音は耳元で囁いた。 その声にも俺は何も反応しない。意識しないことだけを考えて詩音の言葉攻めに耐える。 ふふ、と笑った声が聞こえてすぐ、一際大きい音がした。まるで脳に直接響いたような音。 耳の中に舌が侵入したのに気づくのは、少しだけ時間がかかった。 口と手で塞いでるのにも関わらず、息が漏れてしまう。 体勢がいつの間にか、後ろから抱きしめられている形に変わっていた。 逃げることを考えたが、詩音の足が俺の腹の前で交差されて、ロックしている感覚がある。 執拗に左耳を舐め、噛み、囁き、俺は溶けるような感覚さえ覚えた。 恐らくそこに油断があったんだと思う。 誘発された油断につけ込むように詩音は、俺の股間を布越しから掴んだ。 既にキスをされた時から反り立っていた俺の一物は、ずっと求めていた刺激に大きな快感を脳に伝える。 「っつぁ!」 遂に大きく声を漏らした俺を、詩音は休むことなく攻め続ける。 股間を手で刺激し続けるのに加えての、舌や指による愛撫。 たった数分で俺の覚悟は屈してしまい、詩音の手の上で文字通り遊ばれる格好になった。 いけないとは思いつつも、今まで実感したことがない快感に、声が漏れる。 ズボンのジッパーを下ろされても、何も抗わなかった。 快感が欲しい。これ以上の気持ちよさを味わいたい。 欲求に支配された雄に、成り下がった瞬間であったと思う。 それを理性が理解しつつも、脳が下す命令は性への欲求だった。 外気に触れて、俺の剛直はびくびくと痙攣する。 最初は自慰のように手でしごかれていたのが、また舌による攻撃へと移っていき、指も亀頭を中心に弄び始めた。 俺の体で一番敏感な部分を、ダイレクトに詩音は攻め続けた。 絶頂に達するかと思い始めると、詩音は俺から離れてじっと視姦だけを行う。 幸運か不運か、落ち着き始めた頃にまた詩音は、俺のモノへと手をかけて、快感を供給する。 その延々と続く刺激の繰り返しに、俺の頭は欲求のみで満たされて、耐えることを完全に忘れてしまった。 だらしなく漏れる声と唾液。少しでも欲求を満たそうと自ら腰を振り、詩音の愛撫や口淫に身を委ねた。 「フィナーレですよ、圭、ちゃん」 俺が目を開けると、詩音の下半身には既に衣服はなかった。 都会に居た頃見たビデオでは、モザイクがかかっていた部分。 そこはきらきら光っていて、陰毛の奥には桃色の陰部が俺の視線を釘付けにする。 ただでさえ敏感になっているのに、あのナカへ入れたら、どうなるんだろう。 雄としての思考が広がり、いっぱいになっていた唾液を俺は飲み込む。 詩音は俺のモノを抑えて、ゆっくりと自らの腰を下ろしていく。 先端が毛先に当たったもどかしさを感じた瞬間、一気に俺は詩音のナカへと入っていった。 「――――――――あああああぁぁぁっ」 フェラチオとは違う種類の快感。何よりも熱が俺の頭を更にかき乱す。 熱い熱い熱い――――――――! 陰茎に沿って広がるような詩音の膣。 腰を振る度に起こる、自慰の数倍の快感。 確か騎乗位とか言った名前の体位で、俺は詩音の快感に酔う。 少しでもこの時間を味わいたい――――――――! さっきとは違う、理性からかけ離れた理由で俺は必死に快感から耐えた。 次第と快感に慣れて、俺は詩音を瞳に映す。 どれほど淫らな姿に詩音はなっているのだろう。 そんな下劣な好奇心で、俺は目を開ける。 そこに居たのは、俺が求めた雌としての園崎詩音ではなく、鬼の姿になっていたソノザキシオンだった。 「さっさと、イっちゃいましょう? 圭ちゃん」 詩音の右手に握られていた包丁が、俺の首の付け根に突き刺さる。 骨のすぐ側を通った包丁は、きっと畳まで達して貫通したんだと思う。 致命傷となったその包丁で、俺はすべてのものから解放された。 耐えていたことからも解放されて、防波堤を失った精液は、詩音の膣の中で爆ぜた。 痛さも熱さも引いていった俺の頭。 死が目前に迫っていることを感じながら、詩音の最後の哄笑を俺は聞いていた。 「最っ高だよ、圭ちゃん! コレ見せたら魅音はどうなるかなぁ! 楽しみだなぁ! これで魅音も狂って崩れて壊れちゃうよねぇ! くきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃ――――――――…………」
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二次予選第4組 コピペリスト 高槻やよい@アイドルマスター シリーズ 小鳥桃葉(もも)@がくえんゆーとぴあ まなびストレート! 篠岡千代@おおきく振りかぶって 神山咲夜@Candy boy シリーズ 鷹野三四(田無美代子)@ひぐらしのなく頃に解 綾川日奈子@ご愁傷さま二ノ宮くん 天宮学美(まなび)@がくえんゆーとぴあ まなびストレート! 笠原郁@図書館戦争 柊いのり(長女)@らき☆すた 赤夜萌香@ロザリオとバンパイア 住友みのり@こはるびより 笹森花梨@ToHeart2 シリーズ 空閑木陰@スケッチブック ~full color's~ 小田島礼美@バンブーブレード 松浦ナナセ@マクロスFRONTIER あさみ@true tears 九頭竜もも子@すもももももも ~地上最強のヨメ~ 月島もえ@もえがく★5 シャッハ・ヌエラ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 夏目@ひだまりスケッチ 特別編 野上葵@絶対可憐チルドレン 夜明エイム@AYAKASHI 東堂明@S・A ~スペシャル・エー~ アマンダ・ウェルナー@BLASSREITER 春日野うらら(キュアレモネード)@Yes! プリキュア5 シリーズ 水無月かれん(キュアアクア)@Yes! プリキュア5 シリーズ 神谷朝霞@スケッチブック ~full color's~ ミレイ・アッシュフォード@コードギアス 反逆のルルーシュ R2 久遠寺未有@君が主で執事が俺で ダリー@天元突破グレンラガン 富士原なえか@仮面のメイドガイ アギト@魔法少女リリカルなのはStrikerS 上杉美鳩@君が主で執事が俺で 長菜なじみ@ドージンワーク ジャスミン@デルトラクエスト 鴇羽舞衣@舞-乙HiME Zwei
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「よし……ここらでいいな。 へへへ……」 人気のまったく無い、学校の校舎裏……。 日陰になり日光のまったく当たらないそこはとてもうす暗く、梅雨時のジメジメした空気をより一層重く感じさせていた。 その普段なら誰も近寄らないような場所で、その男、前原圭一は嫌な含み笑いをしていた。 彼はこれからここで自分が起こす出来事を思い浮かべると、くっくっくと堪らなさそうな笑みを浮かべる。 そしてそんな不気味な圭一のそばには、ある二人の少女が不安そうな顔で彼に付き添っていた。 「いったいなんなんですの、圭一さん。 わ、わたくし達をこんなところに連れてきて……」 「みぃ……なんだか今日の圭一、少し怖いのです。 何を考えてるのですか……?」 その二人の少女……沙都子と梨花の問いに圭一は何も答えない。 ただあいかわらずの含み笑いをするだけである。 それが余計に二人の不安感を一層煽っていく……。 授業終わりの放課後。 とある事情で、沙都子と梨花の二人は圭一にこの校舎裏に連れて来られていた。 この怪しげな場所に……。 元は営林所を間借りしている学校なだけあり、ここの敷地内には工事用具などが置いてある倉庫が多くたたずんでいる。 二人が連れてこられたこの校舎裏もそのご多分に漏れず、外からはほとんど誰の目も届くことが無くなるほどの死角地帯になっていた。 まだ太陽が空に浮かんでいるこんな昼間でも、おそらくまだ校庭や教室に残っている生徒にも、ここに人がいるなどと知られることはないだろう……。 誰にも見られる心配がなく、そして余計な邪魔が入る心配も無い場所……。 その響きはどう考えても健全と呼べるものではない。 圭一はこれから自分がしようとしているゲームに最も適した状況に、おもわず口元をにやけさせた。 「くっくっく……さーて梨花ちゃん、沙都子。 これからここで何をするかわかるか?」 邪悪な微笑みを浮かべながら、圭一が二人に質問する。 だが沙都子と梨花はわかるわけがないと、フルフルとその可愛らしい顔を振るのみだ。 「わ、わかるわけありませんわ。 一体何を考えてますの、圭一さん……」 「ボク、怖いのです……ボク達これから何をされちゃうのですか……?」 お互いがお互いを庇うように、身を寄せ合いながらフルフルと震えていく沙都子と梨花……。 まるでこれからこの男にイタズラでもされてしまうといった感じの怯えっぷりだ。 そんなに怖いのならば逃げ出せばいいのに……といったところだろうが、二人にはそれが出来ないとある事情があった。 もはや恐怖の対象とすらいえる圭一を目の前にしながら、沙都子と梨花は自分達がこの境遇に陥っている原因を思いだしていった……。 今日も一日の授業が終わり、自分達をはじめとするメンバー五人で毎度おなじみの部活を行った。 お題はトランプだったか、それとも犯人当てゲームだったか……。 今の沙都子と梨花にとってはもはやそんなことはどうでもいい。 とにかく、自分達はその部活での「敗者」になってしまった。 運が悪かったのかそれとも実力によるものなのか、見事に同着ビリナンバー1を二人で手に入れてしまったのである。 だがそれだけならまだ望みはあった。 罰ゲームはもちろん嫌だが、一位の人間によってはまだガマンできるものもあるからだ。 せめて魅音かレナが一位を取ってくれたなら……。 そんな甘い考えが二人の頭の中をよぎっていた。 事実二人のビリがほぼ決まる直前は、まだどちらかがトップになるかのようにも思えたのだ。 だが、現実は非情だった。 沙都子と梨花がビリだと決まった途端、あの男が驚異的なスピードでトップに躍り出たのである。 それが今自分たちの目の前にいるこの男……。 前原圭一だった。 圭一はそれまではわりと普通のゲーム運びだったくせに、沙都子と梨花のビリを見届けるとイカサマじゃないかと思えるほどの試合運びで見事トップを勝ち取ったのである。 結果……少なくとも今この時間だけは、梨花と沙都子の人権は全て圭一に委ねられた。 この薄暗い校舎裏でどんなことをされても、どんなことをさせられても少女達には拒否する権利は無いのである……。 「へへへ……さぁ、いったい何をしちまおうかなぁ? 沙都子と梨花ちゃんは、これから俺にどんなことされちまうんだろうなぁ~? んっふっふ……」 「ス、スケベな顔ですわ……。 わたくし達、この男に何をされてしまいますの……」 「今の圭一は悪いネコさんなのです。 これは絶対ロクでもないこと考えてるお顔なのですよ、沙都子……」 どこぞの刑事がするような笑い方をする圭一に、沙都子と梨花は一層不安を募らせていった。 すると圭一はニヤリっと口元を曲げ、悪意とも取れるような邪悪な顔をして彼女達に口を開いた。 「二人とも、一応確認しとくぜ? 俺たち部活メンバーのルール……敗者は勝者の言うことをなんでも聞く、だったよなぁ?」 「……そのとおりですわ」 「……はいなのです」 圭一の念入りな「再確認」に、二人は憂鬱な顔で答えた。 部活の罰ゲームは、絶対。 どんな嫌なことであってもかならず実行しなければならない。 それだけは圭一がこの雛見沢にくる前から部活を行っていた二人には、痛いほどよくわかっていることだ。 絶対服従を意味するこんな「確認」までして、一体この男は幼い自分達に何をするつもりなのだろう……。 まさかこんなにも幼い自分達に、この男は卑猥なことをしようとしている? それを一瞬でも考えると、二人の体に寒気がするほどの悪寒が襲ってくる。 そんな中、沙都子は勇気を振り絞ってその言葉を……言った。 「あの……け、圭一さん。 せめて梨花は……梨花だけは勘弁してあげて下さいませんか……?」 自分だって本当は怖いだろうに、沙都子はそう健気に言った。 どうせ二人とも手篭めにされるのなら、せめて親友である梨花だけはなんとか助けて欲しいと勇敢にも圭一に願い出ていったのだ。 そしてこれは圭一にとっても予想外のことだった。 てっきり二人して自分に怯えるだけの羊になるかと思いきや、まだ他人をかばう余裕があったのかと、圭一は沙都子の言葉を少しだけ聞いてやろうという気になっていった。 「ほぉ……梨花ちゃんだけは、だって? それはどういうことだぁ、沙都子」 「……はい。 圭一さんがわたくし達に何をしようとしてらっしゃるかわかりませんけど、どうか梨花だけは見逃してあげて下さいまし。 いやらしいことをしたいのなら、どうかわたくしだけで……」 そう圭一にすがるようにしながら言うと、沙都子は健気にも小さな頭をペコペコと下げていく……。 本来ならこれは敗者である「二人の罰ゲーム」である。 沙都子のこのお願いは、さきほど確認された罰ゲームは絶対というルールを破ってくれといっているものだ。 それはメンバーならば絶対にしてはいけないことであるし、圭一もこんなメリットのない提案をわざわざのむ必要はない。 だが沙都子はそんなこともわかっていて、それでもなお親友の為に目の前の圭一に頭を下げていくのだ。 「おねがいします、圭一さん。 どうか梨花は、梨花だけは助けてあげて下さいまし……」 「ほっほ~。 梨花ちゃんだけは、ねぇ? んーどうするか……」 「はい……おねがいしますわ……」 スケベなこと考えてます丸出しの圭一にも、あくまで丁寧に頭を下げていく沙都子。 彼女にとっては梨花は一番の大親友。 もしかしたら友情以上の感情も持ち合わせているのかもしれないが、それは今は関係ない。 とにかくこのスケベ男の毒牙から梨花を逃れさせようと、可愛らしい金髪の頭をペコペコと降ろしていった……。 そんな必死に自分をかばっていく沙都子の姿に、当の梨花も黙っていられるわけがない。 「さ、沙都子、そんなのダメなのですよ。 これは二人の罰ゲームなのですから、ボクちゃんとも罰を受けるのですよ……」 「梨花は黙っていてくださいまし……。 こんなことに付き合うの、わたくしだけでいいんですわ。 わたくし一人だけで……」 「で、でも……でもでも、そう言うならボクだって。 ボクだって沙都子のこと……」 沙都子がこんなにも自分を想ってくれているように、自分だってあなたを負けないくらいに想ってる。 梨花はおもわずそう続けようとした。 だが、梨花は考えた。 長年生きている自分だからこそ、沙都子とはちがうやり方でこの状況を脱せないものかと……考えた。 こんなスケベ男に愛する沙都子を取られるわけにはいかない。 なんとか方法がないものかと少し考えて……しばらくするとすぐにその答えは見つかった。 大丈夫、普段からよくやっていること。 私はこの変態男からあなたを守ってあげるわ……。 心の中でそう唱えると、梨花はあのにぱ~♪とした笑顔を作りながら圭一に大胆な行動にうってでていった。 「……け、圭一~♪ だ、大好きなのですよ~♪ にぱ~♪」 この状況でいきなりこれはちょっとわざとらしすぎるかなとも思ったが、梨花はそんな甘いセリフを吐きながら目の前の圭一に向かって駆け出していった。 できるだけ可愛さをアピールできるよう両手を広げると、梨花は目の前にいた圭一にガバっと抱きついていったのである。 「おおっと……ど、どうした梨花ちゃん? いきなり抱きついてきたりして……」 「圭一~けいいちぃ~♪ ボク、圭一のこと大好きなのですよ~♪ 」 「ん……へへへ、どうしたんだ急に? 梨花ちゃんらしくねぇなぁ……」 梨花の予想だにしない行動に、圭一は当然驚きの声をあげる……が、わりと冷静に抱きついてきた梨花の頭をナデナデしていった。 てっきり慌てふためくと思っていたのに……圭一の意外な平静っぷりに、梨花はおもわず心の中でチッと舌打ちをした。 だがここで演技を止めるわけにはいかない。 この男をなんとか誘惑しなくては沙都子を救えないのだからと、梨花は更に猫撫で声で圭一に甘えていく。 「あの……あのですね、圭一? ボク、お願いがあるのです……。 大好きな圭一にぃ、お~ね~が~い~なのです~♪」 「ほー……お願いねぇ。 なんだ梨花ちゃん、言ってみろよ?」 しめた、と梨花は思った。 やっぱりこの男単純スケベだ、とも思った。 できるだけウルウルとしたひとみを作りながら、梨花は上目遣いで圭一の顔を見つめていく……。 「その……エ、エッチなことがしたいならボクに……ボクだけにシて下さいなのです♪ 沙都子にはしないで……ボク、嫉妬しちゃうのですよ? みぃ……♪」 「おいおい梨花ちゃん、俺がいつそんなことするって言った? まだ罰ゲームの内容は言ってないぜ?」 「みぃ、隠したってわかるのですよ……。 圭一はボクにシてみたくはないのですか? すごくエッチなこと……」 「………………………」 顔をほんのりと赤くしながらの、幼女の甘い囁き……。 それに圭一が反応しないはずがなかった。 本来なら彼には別の目的があったのだが、この梨花の誘惑にはおもわずゴクリと生唾を飲み込まずにはいられない。 いっそこのままこの要求を受け入れてしまおうか……などと考えていると、それをポカンとしながら見ていた沙都子も負けじと口を挟んでくる。 「な、何しているんですの梨花! わ、わたくしがすると言ってるでしょう!」 自分が梨花を守るはずだったのに、いつのまにか自分の方がかばわれてしまっている。 沙都子はその場をダっと駆け出すと、梨花と同じように圭一の体に抱きついていった。 ちょうど彼のお腹のあたりにしがみつき、梨花よりも勝っている部分を餌にして「お願い」していく。 「ぺ、ぺったんこな梨花なんてどうせよくありませんわよ? わたくしの身体の方が、レディーとして上等なんですから……♪」 そう言って沙都子は、ムニュムニュ♪っと自分の微乳を圭一の下腹部に押し当てていった。 もちろんこの言葉も梨花を守るためのものであって本心ではない。 だが今はなんとしても圭一を自分に欲情させ、「自分だけ」に興味を引かせることが必要なのだ。 そう考えた沙都子は、唯一梨花に勝っている点。 年の割にはやんわりと膨らんでいる乳房で圭一を誘惑していったのである。 大きさで勝っていることは、普段お風呂に一緒に入っているので分かっている。 ムニュ、ムニュ、ムニュニュニュ♪ 「ほら、ほら、圭一さんどうですの? わたくしも少しは育ってるんですのよ、ほら、ほら、ほらぁ♪ 梨花よりいいでしょう? 膨らみかけのおっぱい、圭一さんの大好物ですわよ……♪」 「お、おおう、こ、これは……沙都子、おまえ……」 プニュップニュッと押し付けられてくる感触に、圭一ははからずも欲情してしまった。 そのおっぱいを押し付けられて気持ち良さそうな顔をする圭一に、隣にいた梨花も嫉妬したとかしないとか……。 沙都子に負けじと自分のナイチチをペタンペタンと、圭一の下腹部に押し当てていった。 「圭一、けいいちぃ、ボクの方がいいですよね? 圭一はつるぺったんな女の子が好きだって、この前も言ってたのです♪ ボクちゃんと覚えてるのですよ? にぱ~♪」 「あ、ああ、俺は梨花ちゃんみたいなのも好きだぜ……って、おお、こ、これは……」 沙都子とはまたちがった感触が、圭一の頭をとろけさせていった。 柔らかさはまったく感じないが、制服越しにコリコリとした二つの突起がこすり付けられるのにおもわず勃起しそうになった。 左側には梨花、そして右側には沙都子……。 二人の幼女が揃って自分を誘惑してくるという有り得ない状況に、圭一はおもわずこのまま二人とも押し倒したくなる衝動に駆られた。 この年で男である自分に胸を押し付け、したたかにも自分を選べと誘ってくるなどと……なんてけしからんのだと。 いっそこのまま計画を変更し、二人とも俺が頂いてしまおうか……などといった甘い誘惑が頭の中をよぎっていく……。 だが圭一はなんとかその誘惑を断ち切ると、クールな頭で当初の目的を推し進めていこうと考えた。 今も自分の身体にプニュプニュ、コリコリとたまらない感触を押し付けている二人の幼女の頭にポンっと手を置いていく。 「安心しろ二人とも……。 そんなことしなくても、俺は君達の体に指一本触れるつもりは……ない!」 「「…………ふぇ?」」 圭一の予想だにしない言葉に、沙都子と梨花がキョトンとした顔をする。 困惑する彼女達を安心させてやるように、圭一はそのまま頭をナデナデしてやった。 「はっはっは♪ 俺が仲間であるおまえらにそんなことするわけねぇじゃないか~♪」 そうしてナデナデしてやると、圭一は二人に安心感を植えつけるようにわざとらしい明るさを作っていった。 そのなんとも信用できない作り笑顔に、沙都子と梨花は嫌な予感を感じないはずが無かった。 「圭一は悪いネコさんじゃない……わけないのですね」 「ええ……もちろんちがいますわ、この疑わしい笑顔は。 もっとも言っていることは嘘ではないようですけど……」 圭一が自分たちの身体に触れない、という言葉自体は信用していいのかもしれない……。 だがこのスケベ男がそれ以外の卑猥なこと……。 ろくでもないことを考えているのはそのいやらしい顔を見れば明白だった。 そもそも何もする気が無いのなら、こんな人気の無い校舎裏に自分達を連れて来る必要はないのである。 スケベ王ともいえるこの前原圭一が、罰ゲームというおいしいチャンスを逃すわけがない……。 それを沙都子と梨花はこの年にしてすでに経験で知っていた。 そして二人の想像どおり圭一はクルっとその場で背後を振り返ると、すぐそばの倉庫の影あたりに声をかけていったのだ。 「お~いお前ら、そろそろ出てきていいぜ~?」 -
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脚本担当:鼻声 キャスト 純一(小) Mg ジェニファー にこ 恵子 麻痺 和江 montan 緑の髪の女(ポニー)鼻声 緑の髪の女(ロング)茎わかめの精 みさお 金魚 鈴木の彼女 らせん 黒井沢 サザー タケヨシキ モロ おじいさん モノマネ人間 ATA(複数) 警官 アメリカ人1 アメリカ人2 アメリカ人3 村人 白井沢 ナレーター ミリメイク 13ミリ・Bパート ナレーター 「ひぐらしのなく頃に」 (8 49~) ナレーター 「満月が照らす中、純一たちはうまく命を逃れ、そしてみんなで走って逃げていた」 (8 54~) 純一 「大丈夫だ。とにかく俺が、身体能力No,1の俺について来るんだ。 安心しろ! 来やがったな!この野球バット…」 (8;58~) 緑の髪の女(ロ) 「私たちの透視能力!透視能力を使って、あなたを倒す。そうだ、あの日…」 (9 05~) 緑の髪の女(ポ) 「アメリカに行って習ったボクシングを習うんだ。 ボクシングをり、り、利用するんだ! 安心したまえ、俺たちの力があれば、俺たちの力があれば…」 (9 09~) ジェニファー 「大丈夫、ワタシたちは生き延びマスーネ」 (9 17~) 和江 「私が…」 (9 20~) ジェニファー 「あー、ワタシも、元気が出マスーネ。安心してクダサーイ」 (9 22~) 純一 「そうだな、ジェニファー…」 (9 27~) 恵子 「行くわよっ!!」 (9 29~) ATA隊員J 「逃がしまし…逃がしましたか…」 (9 33~) 和江 「いやっ、逃(に)がしてーっ!!ふっ、助けてーっ!!」 (9 35~) ATA隊員K 「逃(の)がすものか!小娘めーっ!!」 (9 39~) 恵子 「ハァッ!!」 (9 41~) ナレーター 「身体能力!」 (9 42~) 恵子 「どう?これが私の鉈を使いこなす能力!ふふっ…」 (9 44~) 純一 「俺が逃がさないぜ!」 (噛み再現:「よ、俺が逃がさないぜ!」) (9 47~) 恵子 「純一! そう、私たちが組んだら敵じゃない!純一、あなたは私の捨て駒!くくっ… 捨て駒として、精一杯頑張ってね。ねっ。 頑張らないとこの鉈であなたを殺してあげちゃう」 (9 48~) 純一 「相変わらず恵子は口がきいてんなあ!ハハハッ」 (10 01~) ナレーター 「トラップを仕掛けた、トラップを仕掛けたジェニファー!」 (10 03~) ジェニファー 「アメリカンジョークデスーネ!ホッホッホッホッ」 (10 05~) 緑の髪の女(ロ) 「はっ…よかった、ジェニファー!安心してジェニファー、あなただけは殺させないわ」 (10 09~) ATA隊員L 「今行くぜ!」 (10 16~) 和江 「こんにちは」 (10 17~) 緑の髪の女(ポ) 「逃がさないぜーっ!ハァッ!」 (10 18~) ナレーター 「これが身体能力!緑の髪の女の身体能力! そう、緑の髪の女と純一は、アメリカに渡っていた! アメリカに渡って、技を習っていた!」 (10 21~) 緑の髪の女(ロ) 「俺たちの力があればこんな連中」 (10 29~) 恵子 「こんな連中簡単に殺してしまえるの!」 (10 32~) 緑の髪の女(ポ) 「だから安心した!安心しろ!」 (10 34~) 和江 「大丈夫私は安心よ。みんな本当にありがとう。 や、やっぱり言ったわよね。へへっ、1本1本の指でも、 5本集まればひとつの手になるんだって!」 (10 36~) 緑の髪の女(ポ) 「そうだよ、だから安心して!」 (10 45~) ATA隊員M 「あいつらしぶといな! 鈴木の彼女様が、鈴木の彼女様が直接出て行くしかないのか!俺らの…」 (10 48~) 緑の髪の女(ポ) 「大丈夫だ、鈴木の彼女が出てこようと私たちがコテンパンにする! それが私たちの、私たちの力!」 (10 55~) 和江 「ねえみさおいるんでしょ?みさお! いた!」 (11 01~) みさお 「みさおよ。あっ…大丈夫、私の守護霊としての力が最大限に発揮しても、 この程度しか守ってあげられないけれど…」 (11 06~) 純一 「逃(に)がさないぜーっ!!」 (11 15~) 和江 「ハァ、ハァ… 行くわよ、行くわよ、今行くわよこうして…」 (11 17~) 純一 「そうだ、それが、それが… ばああっ…」 (11 23~) 和江 「え… 何が、何があった… 純一…!」 (11 26~) ジェニファー 「純一ーーーーっ!!」 (11 31~) 和江 「これは…なっ…」 (11 35~) 鈴木の彼女 「げ、黒幕が出てくる時が来たようね」) (11 37~) ジェニファー 「純一!元気デスーカ!元気ないデスーネ!」 (11 41~) 純一 「お、俺は…お前を守って死ねたから… 本望だぜ…。 お前ら、かはっ、俺らの分まで…ち、生きるんだ…」 (11 44~) 緑の髪の女(ポ) 「純一…お前がこんなところで死んでしまうなら… 死ぬなよ!生きろよ! お前は、お前が死んだら俺はどうすればいいんだ! ジェニファーちゃんは誰が守るんだよっ!!」 (11 54~) 純一 「ジェニファーは…お前が守っていくんだ…」 (12 05~) 緑の髪の女(ポ) 「純一っ!」 (12 08~) 恵子 「純一君…うっ… 大丈夫、純一は捨て駒! 私たちが生き延びていくしかないのよ!」 (12 10~) ジェニファー 「純一…純一!」 (12 16~) 純一 「俺は…俺は、充分に生きたはずだ!」 (12 19~) 恵子 「純一ーっ!」 (12 24~) 緑の髪の女(ポ) 「ううっ! 大丈夫か純一!純一!」 (12 26~) ナレーター 「純一は…消えていった」 (12 32~) 恵子 「だけど逃げるしかない! 今、純一の、純一の命に報いるためには! 私たちが生きるしかないの! 私たちは5人で逃げるしかない! だからお願い… …どうしたの、どうしたの、緑の髪の…」 (12 35~) 緑の髪の女(ポ) 「私…私も…私も、こうやって… 俺が…」 (12 51~) 恵子 「この手は…。 撃たれてしまったの?」 (12 57~) 緑の髪の女(ポ) 「俺も…撃たれてしまったのか? だ、大丈夫だ。 大丈夫だ、撃たれただけじゃない!」 (12 59~) 恵子 「私は、私だけは逃げるわ!」 (13 06~) ジェニファー 「純一ーっ!! …緑の髪のオーンナ…」 (13 10~) 緑の髪の女(ポ) 「バイバイ…」 (13 14~) 恵子 「二手に分かれましょう!」 (13 15~) ナレーター 「とにかくジェニファーは無事でいてくれ! みんなはそう思っていた」 (13 17~) 恵子・緑の髪の女(ロ)・ジェニファー・和江 「ハァ…ハァ…ハァ…」 (13 20~) 恵子 「大丈夫なの?緑の髪の女…。な、手、手やられちゃったみたいね。 もう、許さない! あんたたち、許さないわ!」 (13 23~) ジェニファー 「こんなことがあってしかるべきデスーカ… うっ…緑の…」 (13 34~) 鈴木の彼女 「撃ち殺したわ…くくくくっ… 嬉しい!! あなたたちは友情で繋がれている!! あなたたちの友情が崩れていく様をこの目でみていく!!くくっ… 死になさい…」 (13 41~) 恵子 「あっ…殺させるもんですか! 殺させるもんですか! 私には、私には守るべき友達がいる!!だから!!」 (13 52~) 鈴木の彼女 「ふうん、おもしろいわね。 鉈なんかで拳銃に歯向かえると思っているの?ハハハハッ… 友情馬鹿は!友情馬鹿はこれだからおもしろいのね! ハサハラ様…ハサハラ様ぁ! 安心して、私が、私がゆっくり殺してあげる。 楽しませてあげる、楽しませてあげるわ」 (13 59~) 恵子 「…や、やっぱり私の命だけは助けて。 ねっ、ねっ、ねっ、友達が、友達がねっ。友達なんてどうでもいいの! とにかく!私だけは助けて!ねっねっねっ。 だから安心して」 (14 19~) 鈴木の彼女 「そうは言ってもねえ…。 この拳銃で、あなたの脳天をズドーンと撃ち抜けば…」 (14 28~) 恵子 「いやー、まさかね。そんなことあるわけないわよね。 ねっ、私の命だけは助けて!ねっ、他のみんな殺しちゃっていいから! ねっ、だから早く、早く! の・が・し・て・よ! ねっ…」 (14 32~) 緑の髪の女(ロ) 「えっ…」 (14 43~) 和江 「恵子、今なんと言っ…て…」 (14 45~) ジェニファー 「ワタシは…ワタシは何も聞こえナイ… ヒッ…」 (14 46~) ナレーター 「いや…、それはね、ないよな、ない…」 (14 52~) 緑の髪の女(ロ) 「馬鹿野郎! 恵子が死ぬわけねーだろ!恵子はみんなを錯乱するために言ってるんだ! あいつらを錯乱して、俺らの友情が崩れた演技をしているんだ! 恵子は毒舌のように見えるかもしれない!だけど恵子は…恵子は…! 全部演技なんだ!俺たちを守りぬくための演技だ! 安心しろ! おめえ…おまえは生き延びるはずだ! 俺たちだけは生き延びるんだ!純一の分まで! 安心しろ!」 (14 58~) ジェニファー 「じゅんい…純一…純一…」 (15 24~) 鈴木の彼女 「ちょっ…」 (15 28~) 緑の髪の女(ロ) 「つっ!頼む! ジェニファーだけは助けてやってくれ! ジェニファーだけは!それが、それが純一の願いだから! ジェニファーだけは…!」 (15 31~) 鈴木の彼女 「命乞いはそれだけ?本当の名前…」 (15 41~) 緑の髪の女(ロ) 「エエッ!?」 (15 43~) ジェニファー 「緑の髪の女…! Green Hair Girl…!」 (15 44~) 鈴木の彼女 「あなたの命もこれで最後なの。安心して? ジェニファーちゃん、あなたを殺してしまう。 私は、最後にあなたのこうやって可愛い顔を見れてうれしいわ。 ねえ、最後に聞きたいことがあったら教えてあげるわ」 (15 50~) ジェニファー 「…アナタの本当の名前はナンデスーカ?」 (16 05~) 鈴木の彼女 「私の本当の名前…? 私の本当の名前はジェニファーよ!ハハハハッ… 未来から来たジェニファー!!」 (16 08~) 和江 「ジェニファー…!! 引っかかったわね!今あなたが撃ち殺したのはジェニファーじゃない! ねえ知っている?未来はパラレルワールド!あなたが確かに未来から来た ジェニファーだってことは、みんな知っているの!これは全て…」 (16 18~) 鈴木の彼女 「未来から来たジェニファーだってことは知っている…?どういうこと?」 (16 29~) 和江 「つまり、あなたは未来のジェニファーのひとつの可能性に過ぎないということ! つまり…つまり!あなたが今撃ち殺したのは、そう、みさおが、みさおが今、 ジェニファーと、未来から来たジェニファー、あなたの魂を今入れ替えてくれた! つまり、あなたが撃ったのは、あなたが撃ったのはあなたの魂! ジェニファーは生きているの! ジェニファーだけはっ、生きているっ!」 (16 32~) 鈴木の彼女 「嘘をついてるんじゃないわ。ふふふっ、本当のことを…」 (16 52~) 和江 「くっ、ははっ… 本当に引っかかったわねこの女! 安心…?」 (16 55~) 鈴木の彼女 「な、何を、何を言っているの、私はジェニファーよ。 ジェニファーだけど、未来から来たジェニファー…。 ジェニファーなの…」 (17 00~) 和江 「ようく考えてもみなさい!過去のあなたを殺したらあなた自身が死んでしまうわ! あなた自分を殺したってわからないの? あなたは自分を殺したの!しかも、ひととおりのパターンである自分を! ジェニファーは救世主!」 (17 07~) 鈴木の彼女 「救世主?」 (17 19~) 和江 「未来はじゅ、救世主になる、ジェニファーを! 救世主である、ジェニファーを!」 (17 20~) ナレーター 「そう、あの時、みど、え、鈴木の彼女が殺したのは、め、ジェニファーだったが、 みさお、みさおは魂入れ替えの術をすることによって、ぐすっ、 魂入れ替えの術をすることによって、自らを殺させることをした。つまり! つまりだ! ジェニファーは生きている! ジェニファーの魂は生きている!」 (17 25~) みさお 「だけど確かにジェニファーちゃんの魂は生きているわ。 だけど、だけど…ジェニファーちゃんは、大人になって、一回大人になって、 鈴木の彼女として、鈴木の彼女として人生をやり直さなければならない! こんな辛いことある? 殺人鬼として、しかもホウム心理教の信者としての位置づけから、 ジェニファーちゃんは生きなければならないの! あと一日もすれば、魂の入れ替えは完了する。そして、 未来から来た、未来から来た、鈴木の彼女の意識はなくなる。 そしてジェニファーは生きていく。ジェニファーは、鈴木の彼女の魂として 生きていくわ。 だから安心して。だけど… それでも辛すぎる! 純一君も死んじゃったし、恵子ちゃんも死んじゃった。 私には、私は、みんなの友情が、みんなの友情が本当なら…」 (17 41~) 和江 「ねえ…みさお…」 (18 27~) みさお 「安心して」 (18 30~) 純一 「見えるか、俺たちの姿が」 (18 33~) ジェニファー 「見えマスーカ」 (18 35~) 純一 「これは俺たちの魂だ。俺たちは殺されてからなんとかみさおのおかげで、 魂だけは一命を取り留めた。 今、霊界において俺たちの魂はちゃんと浮遊している。 みさお…」 (18 37~) みさお 「私ができるのはこれだけ。霊能力を使ってこうするしかできない…」 (18 48~) 純一 「俺らは、俺らはなんとか生き延びることができたんだ。恵子の…」 (18 52~) ジェニファー 「恵子の鬼の手の力で、生き延びることができマシターネ。 世の中には…だから、今はしばらくは会えないけど、少しだけお別れデス カッズーエ…」 (18 57~) 和江 「お別れ…そんなのやだ…。 私、みんなと一緒に過ごしたい…。 和江…私が和江…!」 (19 07~) 鈴木の彼女 「さあ、何を見ているの?」 (19 17~) ナレーター 「鈴木の彼女の魂は、あと2時間で消え去っていく!」 (19 20~) 鈴木の彼女 「さあ、死んでしまうのよ!」 (19 23~) ナレーター 「そこにあったのは和江の魂…。 和江の魂だった」 (19 27~) 和江 「ここはどこ?ここは…。えっ?」 (19 33~) 恵子 「私たちはいっそここにいるわ。今あなたが見ているのは精神世界。 精神世界よ。私の鬼の手の中の世界を見ているの」 (19 37~) みさお 「そう、あと、みさお…。 私の、私がなんとか魂を保つことによって、鬼の手の力は制御されている。 だからこうやって今あなたたちが住んでいることができるのここに。 だから安心して 私た…」 (19 46~) 純一 「俺たちは殺されたのか?」 (19 57~) 緑の髪の女(ポ) 「銃殺…されたのか。 いいや違う!あなたは確かに殺された。だけど私たちの魂が生きてき、 生きている限り」 (19 59~) 恵子 「私たちが死んだと認識されているのはあと1日2日。 私たちは別の人間の、魂に乗り移って生き延びることができる」 (20 06~) 純一 「それは本当なのか?」 (20 12~) 恵子 「なら今ここで手を合わせましょう。みんなで手を合わせることによって、 ひとつの共同体として生きていくことができる」 (20 13~) みさお 「みんな…」 (20 20~) 恵子 「安心して」 (20 21~) みさお 「これが私の…力…?」 (20 23~) 和江 「みさおがいてよかった!今、世界に戻りましょう この光の中、光の中ひとつの世界に戻っていく…。」 (20 25~) ナレーター 「そう!ジェニファーは生きているんだ! そこで行われていたのはアメリカ大統領の会議」 (20 32~) アメリカ人1 「Ladies and Gentlemen Boys and Girls! Ladies and Gentlemen Boys and Girls! 今日本では大量の殺人、murderが行われているとのことだが、 俺たちもた、何か対策を立てなければならない。対策を立てる必要がある。そうだ!)(20 41~) アメリカ人2 「あれだろ、あの、ぞよぞよ言う爺さんまで死んでしまったとのことだろ?」 (20 52~) アメリカ人3 「未来でぞよぞよ言っている爺さんまで死んでしまられたら」 (20 57~) アメリカ人1 「あいつらはこれからの人生、俺らの政策で、充分な力を発揮していくはずだったんだけどな」 (21 00~) ナレーター 「そこで行われていたのは、なんか、アメリカ人たちの、なんか、話し合い」 (21 05~) ATA隊員N 「ここだけは見られるわけにはいかない」 (21 09~) 鈴木の彼女 「Caution,Caution,私は殺すことができた。全員殺すことが完了したわ」 (21 11~) ATA隊員O 「安心したまえ」 (21 19~) 村人(大勢) 「のわーーーーっ!!!」 (21 21~) 村人 「開けて、開けてくれーーーーっ!!!ぐわあああっ…」 (21 22~) ナレーター 「そこで行われていたのは大量の快楽殺人!」 (21 27~) 鈴木の彼女 「銃声よ…。 私、の魂があと1時間で消えてしまうなんて嘘よね。 くっ、気に食わないわ。あのみさおとか言う亡霊! 私の快楽殺人に手を出すどころか、適当な虚言を残していくなんて! …だけどそんなのは嘘に決まっている…。 私は、私は生きていくわ。そして快楽殺人を続けていく。 それが、それがハサハラ先生、ハサハラソウコウ様の、 ハサハラソウコウ様の願いだから…。 あっはははははははは、愉快ね!! みんな死んでしまえばいいんだわ!!」 (21 31~) ナレーター 「鈴木の彼女は知らなかった。あと1時間で鈴木の彼女の魂は死に絶え、 今すぐその肉体にはジェニファーの心が乗り移ることを! そして…ジェニファーの気持ちは…」 (22 01~) ED ナレーター 「この番組の提供は、G・E・N・E・O・N、ジェノン、 そして、Frontia Works Inc.、Frontia Works Inc. そして、Alchemist が、お送りいたしました。」 (23 40~) ナレーター 「この作品における人物、事件、その他の設定は、すべてフィクションです。 次回予告、番組詳細についてはオヤシロs… ええっ!? かざまの小次郎! 新番組!10月5日、26時、5分、放送開始だ!放送開始!放送開始だ!」 (23 52~) ナレーター 「次回予告!」 (24 09~) トゥートゥートゥルットゥルトゥットゥー♪(らっきー☆ちゃんねるのテーマ) 白井沢 「Ladies and Gentlemen Boys and Girls!日本列島津々浦々みなみなさん、 お元気してますか、おはらっきー☆してましたか? 今回、今回このラジオを聞かせていただくのは、このラジオのパーソナリティを つとめさせていただきます、パーソナリティをつとめさせていただきます、 白井沢です」 (24 14~) ジェニファー 「アシスタントのジェニファーデース」 (24 27~) 白井沢 「やージェニファーちゃん、今回このラジオも、この、今回ついにひぐらしもついに 折り返し地点だね!」 (24 29~) ジェニファー 「そうデスーネ」 (24 34~) 白井沢 「やージェニファーちゃんが一回死んでしまうと思ったけれど」 (24 35~) ジェニファー 「ワタシも一回死に掛けてしまってどうしようかと思いマシターネ。 一体どうすればいいもんだか、ワタシにはわかりませんデシターネ」 (24 38~) 黒井沢 「そうでヤンスよ!ジェニファーちゃんが、ジェニファーちゃんが死んでしまったら どうしようかと思って!」 (24 45~) ジェニファー 「し、白井沢先生が黒井沢にナッタ」 (24 49~) 黒井沢 「だから安心してくださいでヤンス。ジェニファーちゃんは、ジェニファーちゃんは どんなことがあっても私だけは守り抜いていくでヤンス。そしてジェニファーちゃんが おっきくなったら、あんなことやこんなk…」 (24 52~) 白井沢 「いっけない。もうこんな時間ですね。 ではみなさん、今回のお相手をさせていただいた白井沢と」 (25 01~) ジェニファー 「ジェニファーデースネ」 (25 07~) 白井沢 「それではまた皆さん、ばいにー☆」 (25 08~) トゥートゥートゥルットゥルトゥットゥー♪(らっきー☆ちゃんねるのテーマ)
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とある音楽の饗宴奏会~第二話~曲目リスト 曲名 出展 音源 Vo Gt Ba Dr Kb その他 Help me ERINNNNNN!!!!! 東方シリーズ † Bring it on! 水樹奈々 † さぁ まもって守護月天 † 真っ赤な誓い 武装錬金 OP † かえして!ニーソックス らき☆すた † ライオン マクロスF † JOINT 川田まみ 灼眼のシャナ † 溝の口太陽族 天体戦士サンレッドOP † 思い出は億千万 ニコニコ動画? † プリキュア5フル・スロットル GO GO Yes! プリキュア5 GOGO † 星間飛行 マクロスF † DAYS エウレカセブン1stOP(FLOW † ペガサス幻想 聖闘士星矢(MAKE-UP) † or † MASSIVE WONDERS 水樹奈々 † 愛をとり戻せ! 北斗の拳OP(クリスタルキング) †? God Knows... 涼宮ハルヒの憂鬱 † 奈落の花 ひぐらしのなく頃に解 † innocent starter 水樹奈々 † 桜舞う 電気式音楽華憐団 † ゆずれない願い 魔法騎士レイアース † lost my music 涼宮ハルヒの憂鬱 † 甲賀忍法帖 陰陽座 † happily ever after 天元突破グレンラガン挿入歌 † もってけ!セーラー服 らき☆すた † 枯れない花 下川みくに † Distorted Pain 電気式音楽華憐団 † プリキュア5スマイルgo go! Yes! プリキュア5 † GO MY WAY!! † 夢旅人 聖闘士聖矢 BLOOD QUEEN 怪物王女 † 聲 零~刺青の聲~ † Little Busters!Extacy Ver. リトルバスターズ!エクスタシー わふー ムーンライト伝説 美少女戦士セーラームーン † 二人三脚 テイルズオブシンフォニア-ラタトスクの騎士- † ETERNAL BLAZE 魔法少女リリカルなのはA s † 射手座午後九時don t be late マクロスF † Rumbling hearts 君が望む永遠 † CHA-LA HEAD-CHA-LA ドラゴンボールZ † 相剋 犬神家の一族 † ワールドイズマイン ニコニコ動画 † Through The Night OUTLAW STAR † Agape 円盤皇女ワるきゅーレ † 聖闘士神話~ソルジャードリーム~ 聖闘士聖矢 2nd Op † Answer G線上の魔王 † confusion あかね色に染まる坂 † 空想ルンバ 俗・さよなら絶望先生 † トライアングラー マクロスF † らせん 瀬戸の花嫁 † sympathizer 黒神 † Raison d etre 電気式音楽華憐団 † Don t say "Lazy" けいおん!ED † 創世のアクエリオン 創世のアクエリオン † 翼はPleasureLine クロノクルセイド † 勇者王誕生! 勇者王ガオガイガー † Cagayake!GIRLS けいおん!OP † 君の知らない物語 化物語 † 水の星へ愛をこめて 機動戦士Zガンダム † motto☆派手にね かんなぎ † Evil Shine 機神咆哮デモンベイン † 侍戦隊シンケンジャー 侍戦隊シンケンジャー † HANAJI まりあ✝ほりっく † innocent starter 魔法少女リリカルなのは † 鳥の詩 AIR † 恋のミノル伝説 らき☆すた † めざせポケモンマスター ポケットモンスター † なぜ君と出逢えたの 悠久幻想曲1PS版OP † Endless tears... -11eyes- † 空色デイズ グレンラガン † もう一度TENDERNESS 機動戦士Vガンダム † 月下の決闘者 ひぐらしの鳴くころに † Super Driver 涼宮ハルヒの憂鬱 † マジックナンバー こばと。 † tRANCE 黒神the Animation † キラ☆キラ キラ☆キラ † SKILL スーパーロボット大戦 †
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5月30日 約束を忘れてパチンコに行った。3万スッた リナに怒鳴られ、口喧嘩になった 売り言葉に買い言葉で、日記を付けることになった めんどうじゃが、あそこまで罵られては無視できんわ 意地でも三日坊主とは言わせんぞ 6月3日 リナに食いついたカモが、ドツボにはまった あと2~3日すりゃ、追い込む頃合じゃろう 腕が鳴るわい 三日坊主どころか一日坊主になってしまった これじゃダメや、こんどこそ続けにゃいかんけんの 6月4日 リナが帰って来やーせん おおかたカモの家に泊まりこんで、しっぽりやってるんじゃろう それがあいつの仕事なんじゃか、なんかいらつくわい まあええ、リナもリナでストレス溜まってるじゃろう 帰ってきたら、新しく用意したオモチャで、たっぷりと可愛がってやるけんの 6月6日 まいったわ 昨日はエライ目にあった、リナは死ぬは、わしも殺されかけるわ、さんざんじゃった ダチを連れて行ってなかったら今ごろわしも死んどっとたわー リナがおらんくなったんはキツイが、わしに死姦の趣味はないしの じゃが、金は入った。小娘も痛めつけた。リナのために買っといたオモチャも役に立った 良しとするかの 6月7日 小娘は大丈夫じゃろうか? あんときはドタマに来てたんで気にしなかったが、サツに駆け込まれるとマズイ ま、わしは一~二発殴って、ちょこっとおもちゃ使っただけ。廻したのはダチじゃから、わしは関係ないんじゃが・・・ 6月8日 サツが来る気配は無い 考えてみりゃ、小娘は小娘でリナの奴ば殺しとるから、サツに頼れるわけはないわいな しかし、困った。リナの奴がおらんくなったせーで、部屋がかたづかん 店屋物ばっかじゃ不経済じゃしな、どうにかせんと 6月10日 一年振りに雛見沢に帰ってきた。じゃが誰もおらんようだ 玉枝の奴はおっちんだ。悟史はいなくなったままじゃろう あのガキ、沙都子っだか? どこいったんじゃろうな? まあええ、村のもんに聞きゃ分かるこった 6月11日 沙都子を見つけた。村のモンに聞かんですんだ 正直なとこ、村のモンとは関わりとーないから良かったわ とりあえず、部屋の掃除をさせた 長くほったらかしてたようで、埃だらけだ、これも掃除をしとらん沙都子が悪いんじゃ いろいろと、シツケをせにゃならんようじゃわ 6月12日 通帳。そう、預金通帳だ。考えて見れば玉江もおっちんだ今、通帳さえ見つかれば ダム騒動で兄貴が、国からせしめたワイロは、わしのモンじゃ じゃが、ガキに聞いても知らないといいくさる 家の中にゃあるはずだ、探し回るとするかの 6月14日 ひさしぶりにダチを呼んだ。通帳は見つからない 悟史の奴が持ち逃げしたのかもしれない。なら見つかるはずもない ダチといっしょに麻雀をやった。5万負けた。ちきしょう これもマズい茶を入れたガキのせいだ、おまえが責任とりやがれ 6月15日 日記にも慣れた。リナもおっちんだ今、日記を見せる相手もおらん しかも日記と言っても、そこらにあったノートに書いてる適当な奴だ じゃが、もうすぐページも無くなることだし、なんとなく続けることにする それはそうと、学校からの電話がウザイ 沙都子はダチの相手にいそがしんじゃ、学校なんぞいっとる暇はないわい じゃが、児童虐待で通報されたらそれはそれで困る 十分に言い含めて明日、学校にいかせるか 6月16日 沙都子の担任を名乗る女が来た そういや学校にいかせるの忘れてたわ というより、顔に痣つけたまま学校にやったらそれはそれで面倒な事になるんでやめたんじゃが・・・ 来てしまったものはしょうがいないので家に上がらせ、ダチ特製の茶を飲ませる しばらくしたらトイレに行きたいと言い始めたが、トイレは沙都子とダチが使用中 話も途中なんで、肩をつかんで座らせる 喚きながら暴れはじめたが話が終わってないと強引に座らせる そしたらあんのじょう漏らしやがった、センコーの失禁なんざめったに見れるのもんじゃないのから、 ダチといっしょにはしゃぎ立てた 泣きを入れてきたので、トイレから沙都子を呼んで、先生を見せる これで沙都子もセンコーなんざ、しょせん糞で頼りにならないと思い知ったじゃろ 泣きも入ったことだし、自宅訪問にまで来た先生の顔を立てて、明日は学校にいかせることにするかの 6月17日 ガキは治りが早い。痣も目立たなくなったんで、学校にいかせた 学校も、もう騒がないじゃろ それはそうと、もうすぐ綿流しがあるのお ダチ誘っていってみるか? 6月19日 やばいことになった 綿流しの祭りも中止になった なんでこんなことになったんじゃろう? 昨日、ガキが一人、沙都子を尋ねて来た。追い返そうとしたがしつこかったんで家に入れた そしたらいきなりスプレーを顔にぶっかけやがった どういうつもりかしらないが、わしを殺しに来たようじゃ 不意を突かれたってもガキ殺されるほどわしはマヌケじゃない 勘に任せてドツイたら、上手く当たったらしく、動かなくなった むかついたんでさらにケリをいれようとしたとこで、ダチに止められた たしかに、さらに蹴ってたら、殺してたかもしれん。殺人犯にはなりとーない ダチに感謝し、ガキをダチに譲った ガキの喚く声を肴に酒を呑んでると、沙都子が買物から帰ってきた そこで、そのガキが古手の頭首ってことが分かった じょうだんじゃない、ただのガキならどうってことはないが、御三家の一人じゃないか ガキ自体に力はないが、ガキに危害を加えたのが知られたら、村の有力者を軒並み敵に回すことになる とりあえずダチとガキを放置して、沙都子連れて興宮の他のダチの家に逃げることにした 6月20日 ダチも最初は嫌がったが、沙都子のガキもいっしょだと分かると快諾しやがった。現金な奴だ 雛見沢にゃもうかえれん。ここにも長くは居れん、どうすりゃいいんじゃろうか? 6月21日 沙都子の姉を名乗る小娘が来た。 いきなりスタンガンを喰らわされた 目が覚めたら小娘が二人居た まだ寝ボケてるのかと思ったが、どうやら現実で、そいつらは双子らしい 二人仲良くダチに廻されてた ダチが言うには、わしが倒れた後、止めを刺そうとナイフを取りだそうとした所を取り押さえたらしい で、しばらくすると、同じ顔した奴が尋ねてきたので、とりあええず、スタンガン食らわしたらしい あとは姉妹仲良くおしおきしてたらしい むかついたので、ダチにダチを呼ばせて、パーティーを開くことにした 稼ぐだけ稼いだあと、沙都子も混ぜようとしたら、片方は園崎家の時期頭首だと言いやがった 古手に続いて、こんどは園崎じゃと? 即座に沙都子を連れて、ダチの家から逃げ出す 逃げた後、ダチの家の方に向う、黒塗りの車数台とすれ違う すれ違った車の中に葛西のツラがあった気がする 本気でやばい。やばすぎる 園埼組の息のかかってないカプセルホテルに逃げ込む とりあえずは始発を待って・・・ 東京にでも行くか? そこまでいけば園埼組の連中も何も出来まい 金はナントカある、通帳が見つからなかったのはくやしいが、今更戻れるはずもない ええい、なんでわしがこんな目にあうんじゃ!、わしはただ楽に生きたいだけじゃのに!!! 6月22日 神さんはわしの味方をしてくれたらしい 問題が全て解決した 詳細はしらんが、ガス災害とやらが雛見沢で起こったらしい しかも、それにあの葛西も巻き込まれたっていうじゃないか 古手のガキも、園埼の小娘もまとめておっちんだ オヤシロサマ、じゃったか? に感謝せにゃあかんね~ 6月23日 沙都子の様子がおかしい わしと違って、雛見沢にダチがおったようじゃからしょうがいないかもしれんが・・・ウザイ メシも喰おうとしない 6月27日 いいかげんメンドウになってきた。 だいたい、わしだって一連の騒ぎで、ダチは全滅したんじゃ、寂しいのはおまえだけじゃないわ 7月1日 大災害の騒ぎもだいぶ落ちついてきた 沙都子も明るくなった 何がどーなったかしらんが、わしのことをにーにーと呼んで慕うようになった 最初からこういうふうに可愛げのあるとこ見せてりゃ、わしだって、 ちったー優しくしてやろうと言う気になるってもんだ 7月7日 沙都子の興宮の学校への転入手続きが終わった 明日から学校も再開されるらしいので、それにあわせて登校させることにした 生活費も当面は困らない 被災者として登録できたんで、見舞金として結構な額が振り込まれることになった ようやく運が向いてきたようじゃ 7月27日 これが最後のページ。日記も今日で終わり リナが生きてりゃ大威張で見せたんだが、まあしゃーないわな 沙都子がよく笑うようになった、わしもそれにつられて笑うようになった 下手にトラブル起こすと、見舞金が下りなくなるので、適当に回りに合わせたのがよかったらしい 新しい友人もできた、言葉遣いも少し正した、刺激は少ないが、酒は呑めるし金もある こういう暮らしも、案外悪くないものだ 考えて見りゃ、沙都子は、あの人の子だ。兄貴には勿体無さ過ぎるほどのどえらい美人の娘だ 大きくなれば美人になるじゃろう、あと5~6年ってとこじゃろうか?? わしの未来、バラ色じゃ!
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「んっ、ちゅぽっ…」 和服を着た妙齢の女性が、僕のペニスを口に含んでいる。 ほっぺたの内側の柔らかな感触。 舌先によるピンポイントな刺激。 喉の奥まで使った、濃厚なストローク。 そっと添えられた右手が、絶妙なタイミングで睾丸を揉みあげる。 「お、おばさん…」 あまりの気持ちよさに、僕は今にも射精してしまいそうだった。 理性が歯止めをかけるが、おそらくおばさんは僕が射精をするまでやめないだろう。 「おばさん、やめて…」 臭くてねばねばする、自分でもさわりたくない白濁液で、おばさんを汚したくはない。 だがおばさんは、そんな僕を上目遣いで見て、妖艶にほほ笑んだ。 「いいんだよ、おばさんに若くてどろっとしたあれをぶっかけちゃっても…」 そんな表情だ。実際は僕の隠茎を咥えているのでしゃべれないのだが。 ストロークが激しくなる。口の中の僕が限界を伝える。もう我慢できない。 「おばさん、出ちゃう!出ちゃいます!」 叫びながら、僕はおばさんの口の中に、汚らしい白濁液をどくどくとぶちまけた。 おばさんは口の中に出された僕の精液を、ごくごくと音を立てておいしそうに飲み込んでいく。 排せつ物にも似た液体を、絶世の美女に飲んでもらっているんだ。 背徳感で、背筋がゾクゾクする。 「…はぁ!いいねぇ、若い子のドロッとしたのは…」 おばさん…園崎茜は、口の端に糸を垂らしながら笑い、僕の鈴口にキスをした。 残っていた僕の精液がピュッと飛び出て、おばさんの顔をどろどろに汚してしまう。 「す、すいません!」 「くっさいねぇ…まぁそれがいいんだけどさ。」 おばさんはそう言って、顔に付着した精液を指ですくいとっていった。 白魚の腹のような指が、僕の汚らしい白濁を集める。 そして集めた臭くてねばねばするものを、おばさんはおいしそうに舐めはじめた。 詩音が同じことをしていても、この色っぽさ、艶っぽさは出ない。 僕はもう目を奪われっぱなしだった。 もう一度飲んでもらいたい… おばさんの頭を鷲掴みにして口に突っ込ませて、イカ臭い液体を喉の奥に直接流し込んでやりたい… そういう衝動をなんとか抑えて、僕はおばさんの色っぽい動作を見つめていた。 「ん、美味しい…」 頬や目の下に残っているぬめぬめとした液体が、おばさんをさらに艶っぽくさせる。 ああ…もう一度、もう一度だけでいいから、おばさんに精液を飲んでもらいたい… 失礼だとか、汚らしいだとか、そんな感情はどうでもいい。 おばさんを僕の手でめちゃめちゃにしたい。 あんなことをされたあとだ。醜い欲望はどんどん膨らんでいき、抑えるのもやっとといったところだ。 僕の逸物は萎えることを知らない。むしろ前より雄々しく、硬くなっているような気がする。 そんな僕の前で、おばさんはするすると服を脱ぎはじめた。 黒い下着につつまれた大振りの胸と、きれあがった小股の間にある花園… 背中の怖い鬼の刺青が、おばさんをさらにエロティックに見せてくれる。 「坊や…私もすっかりしたくなっちゃったよぉ…」 おばさんは頬を朱に染めて、物欲しそうに僕を見つめる。 「おばさんをめちゃめちゃに…好きにしていいよ」 最後の堤防、理性が弾けとんだ。 乱暴にブラジャーをむしり取ると、たわわな胸が揺れながらその姿をあらわした。 形は整っており、広い乳輪が色っぽさを添える。 そんな魅力的な両胸を、力任せにとにかく揉みしだいた。 「あっ…はん…」 手に吸い付くような柔らかさ。マシュマロやプリンのような素敵な感触の胸。 このまま顔をうずめて、柔らかさを満喫する。乳首を口に含み、思いっきり吸ってみる。 「あぁっ…いいよぉ…」 もう片方の余った乳首の先をつまみ、捻りあげる。そして指先でマッサージするように刺激する。 「いっ!いいよ!」 おばさんがよがる。もっとよがらせたくて、僕は舌先で乳首を舐め回した。 「ひゃっ!ひぃっ!」 先端をべろっと舐める度に、おばさんは嬌声をあげた。 もう片方の乳首の先端に、指をうずめていく。 「いっ!いぁ!」 よくわからない声を出しながら、おばさんは体を反らした。 ひとしきり胸を満喫したあとは、いよいよ本番。 「はぁ…ごめんね、おばさんもうおっぱいはでないんだよ」 おばさんは見当違いな謝罪をして、仰向けになって腰を少しあげる。 呼吸の度に揺れる乳房を見ると、またもみしだきたくなる。 だが、今はメインディッシュ。おばさんの黒いショーツを、慎重に脱がして行く… 脱がしたショーツの匂いを嗅ぐ。むっとした雌の匂いが、鼻いっぱいにひろがった。 「そんなもん嗅がないでおくれよ…」 おばさんが恥ずかしそうに言うまで、僕はおばさんの匂いをかぎつづけた。 「ほら、見なよ…」 生い茂った陰毛の中に入った裂け目から、とろとろとした液体がわき出ている。 不思議と、汚いとは感じなかった。むしろ舐め回してしまいたいほどだ。 「…おばさんねぇ、坊やのちんぽしゃぶっているときからずっとこんなんだったんだよ…」 おばさんはそういって、淫裂を指でそっとひらいた。 サーモンピンクの襞、ぷっくりと膨れたクリトリス。びっしょりと濡れていて、むわっとする雌のきつい匂いが鼻を突く。 中はひくひくと痙攣しており、おばさんが女として、雌として欲情しているということがよくわかった。 割れ目に鼻を近付けて深呼吸をすると、おばさんはとてもはずかしそうにした。 「おばさん…」 「いいよ、挿れても…」 おばさんは股を開いた。 淫裂に、脈打つ僕の逸物をあてがって、 一気に挿入した。 「あはぁぁぁぁん!」 奥まで貫いた瞬間、おばさんは悲鳴をあげた。 「あっ!いい!もっと突いてぇ!」 だらしなく股を広げ、気持ちよさそうな表情を浮かべ、僕にだきついてきた。 気持ちいいのは僕も同じだった。挿れた瞬間、柔らかな肉襞が逸物を絶妙な具合に締め付けてくれる。 入れてから5秒も立っていないのに射精してしまいそうだった。 「動きますよ…」 「早く、早く!」 おばさんは急かしながら、自分でも僅かに腰を前後させる。 「いきます!」 ずっ、と茎を引き抜く。おばさんは小さな嬌声をもらし、襞が名残惜しそうに痙攣する。 今度は勢いをつけて挿入し、子宮口の入口を突く。おばさんは悲鳴のような嬌声をあげて震え、襞が一気にしまる。 これを段々と早くしていく。おばさんは嬌声をあげっぱなしの状態になり、肉襞はどんどんしまっていった。 「ひっ、ひぃっ!ひぃよぉっ!」 腰が止まらない。パンパンと肉のぶつかりあう音がする。 もう射精してしまいそう。腟内に出したい。 だが、先ほどまで精液を飲ませたがっていた僕にも、さすがにそれはためらわれた。 「お、おばさん!出ちゃうっ!」 「いいよ、腟内(なか)にぃ…!来てぇ!」 おばさんは足で僕の腰をがっちりと掴んだ。 「ちょっと、おばさん!」 「いいんだよ、出しても」 おばさんは物欲しそうな目で僕の瞳を覗きこんだ。 「はぁぁん!」 射精感に抗えず、僕は無様に、おばさんの腟にドロッとした精液をぶちまけた。 「…いっぱい出たねぇ」 ひとしきりの射精を終えたあと、おばさんはやっと足を離してくれた。 恥ずかしいことだが、腟内射精のあまりの気持ちよさに震えがとまらなかった。 「これでデキちゃったらどうしようねぇ…」 おばさんは楽しそうにお腹を撫でる。 「こ、こわいこと言わないでくださいよ!」 「でもやっぱり、若くてドロッとして生臭くて美味しい精子なんだから。 やっぱり中にもらっときたいじゃないかい」 そういうとおばさんは、僕の唇に無理やり自分の唇を重ね合わせた。 それから何度か体を重ね合わせたので、僕らの体力は限界に近付いていた。 腟内射精を強制されたことを除けば、僕は天国に舞い上がるかのような心地だった。 そして今は、素っ裸の僕の膝の上に、これまた素っ裸のおばさんの頭が乗っかっている。 「私ねぇ、魅音や詩音を叱る時は、今でもたまにお尻を叩くんだよ。」 「へぇ…」 叩かれている2人を想像してみる。…不謹慎だがドキドキしてきた。 「おばさん、今日は坊やに散々迷惑かけたろう?」 「そんな、僕の方が…汚いものを飲ませたり失礼なことしたり…」 「それはいいんだよ、私も楽しかったしねぇ」 おばさんは嬉しそうに言うが、何が嬉しいのかはよくわからない。 「でもねぇ…私ばっかり気持ちよくて坊やは振り回されっぱなしだったろう?」 「いえ、そんなことは…」 「だから…悟史君、私を叱ってくれないかい?」 おばさんはそういって、お尻を突き出した。 おばさんのお尻は大振りだ。考えて見れば、2人も娘がいるのだ。 すでに出産を体験したその腰は、若い人には絶対に出せない魅力を醸し出している。 その尻が今、僕の膝の上にある。 「いいかい?手加減はしないで、思いっきり叩くんだよ。 あと、私をきっちり叱ってちょうだいね」 おばさんは、どことなく楽しそうに言った。 平手を安産型のお尻にあてがい、深呼吸をする。年上を叱るなんて、人生初めての経験だ。 「いきます…」 「うん…」 息を飲む。背中の刺青の鬼が、こちらをぎょろりとにらんだ。 「この外道が!」 平手で叩かれたおばさんのお尻がパシィッ、といい音を立てた。 「ひっ!」 「余所様の家の子に迷惑かけて!どう体面立てる気なんですか!」 もう一度叩く。おばさんは「ごめんなさい、ごめんなさい!」と叫んでいる。 「こんなこと詩音や魅音に知られたらどうするんです!」 「ごめんなさい、許して…」 おばさんはそういいながら腰をくねらせる。 もっと叩いてほしいのだろう、僕は何度もおばさんのお尻を叩き続けた。 おばさんのお尻が真っ赤に晴れ上がるまで、僕は叩き続けた。 おばさんは叩かれながら、昔のことを思い出していたのだろうか。 時折、寂しそうな、懐かしそうな表情を見せた。 「もう許して…坊やぁ…」 「もうしないって誓いますか?」 「はい、もう悟史君に迷惑はかけませんからぁ!」 涙目になって懇願する。演技なのか、素なのかは分からない。少なくとも僕は演技だが… 「じゃあこれで最後だ!」 あらん限りの力を込めて、僕はおばさんのお尻を思いっきり叩いた。 「いぁぁぁぁ!」 おばさんは痛そうに悲鳴をあげた。直後、僕の膝あたりに温い感覚。 「お、おばさん…」 「…あはは…6歳くらいの頃に戻っちゃったみたいだねぇ…」 おばさんは顔を真っ赤にして言った。 おばさんは、叩かれたショックからなのか、おしっこをもらしてしまったようだ。 「あ…止まらない…」 勢いよく噴出するそれを、僕はしげしげと眺めていた。 「…あんまり見ないで。」 おばさんは本当に恥ずかしそうに、恨めしさとごまかし笑いと涙が混ざった奇妙な表情で僕を睨み付けていた。 「ごめんね、最後といい今日のことといい…詩音と遊ぶって約束もふいにさせちゃってさ」 ちゃんと後始末を終え、服を着付けたあと。 おばさんは僕に土下座をした。 「ちゃんと今度お詫び入れに行くからさ。」 「…はい、わかりました。でもびっくりしました、最初にいきなり部屋に連れ込まれて…」 「あっははは…ごめんね、もう溜まっちゃってて…」 茜さんがどうしてこんなことをしたのかはわからない。 だが僕は、詩音の報復を除いて、とても素敵で満足な一日を過ごせたんだなぁ、となんとなく思った。 詩音にケーキでも買っていってあげよう。そう思いながら、僕は帰路についた。 その後 「もう!悟史君昨日はどこにいたんですか!?」 「ごめんね、詩音…」 「まぁいいです。今日こそデートするんですから!」 「わかった、どこでもつきあうよ」 終 とんでもなく眠いときにノリで書き始めたらこんな時間になっていた。 今は反省している。
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「ペアン」 「頭骨結合終了」 「3号糸ふたまる、それと鉗子用意」 「血圧低下」 「昇圧剤10mm投与」 「バイタル正常に戻りました」 「頭皮の縫合終了」 「バイタル、脳波共に異常なし」 「術式完了」 「みなさん、お疲れ様でした」 「まだよ。さ、サンプルをこちらにちょうだい」 「休まないのですか?」 「ふふふ。格好の研究素材を目の前にして休んでなんていられないわよ」 「・・・・・・そうですか」 「あ、事後処理はおまかせするわよ」 「わかりました」 秘密理行われた非合法で非人道的な手術が終わった それはおよそ似つかわしくない田舎の診療所で行われた 雛見沢症候群 ある種の寄生虫が引き起こす一連の症状の総称であり、その実体は謎に包まれている そして、今行われた手術は、その全容を明らかとするために必要な事だった そう、それは理解している 医学の発展のために、犠牲はつきものだ だが、手術室からICUに移され、目の前で寝台に横たわるのは10に満たない少女だ 彼女は雛見沢症候群のキーとなる存在で、村に伝わるオヤシロ様信仰でも重要な位置にいる 古手梨花。それが彼女の名である 彼女が危険を承知で身を差出してくれたのは、親友のためである 北条沙都子。雛見沢症候群末期症状。L5と呼ばれる状態にありながら生存している稀有な被検体 と言っても、亡くなるのはもはや時間の問題だった そこに、思いがけない提案があった それも梨花当人から提案されたものだった 鷹野三四。名目上、わたしの部下であるが実質的には上司である わたしは危険性から反対したのだが、彼女が賛成したのならば是非も無かった こうなれば全力を尽すまでと思い、主治医として手術を行った 雛見沢症候群の分野では、鷹野さんが第一人者であるが「手術」となれば私の方が上だったからだ そして、その手術も無事に終わった 難手術ではあったが、もともと成功率は高かったため当然の結果ではあった とはいえ、久々に味逢う達成感は心地よかった ―――それから二日。ICUから一般病室に梨花を移す 「みー。たいくつなのですよー」 「まあまあ古手さん。今日一日のしんぼうです。今夜一晩様子を見て、問題なければ明日にはお家に帰れますから」 「入江も大変なのです。目の下にクマさんがいっぱいいるのですよ?」 「え?ははは・・・、人手不足ですから。それに、古手さんの身に万が一の事があったら大変なことになりますからね」 「――それでで入江。沙都子の方はどうなの?」 和やかだった雰囲気がガラっと変わる そう、時々彼女は普段からは想像もつかないほど大人びて見える時がある 「――まだ分かりません。鷹野さんの研究成果待ちとなります」 「そう」 子供とも大人ともつかない瞳に陰が差す。まずい、心配させたか? 「い、いえ、大丈夫ですよ。鷹野さんは優秀ですから、きっと治す方法を見つけてくれるはずです」 「みー。入江は何もしないのですか?」 「え、私ですか? ははは、私はちょっと小器用なだけで、鷹野さんの足元にも及びませんよ」 「そんなことないのですよ? 入江もやればできるのですよ?」 「ははは。ありがとうございます」 期待してくれるのはいいが、所詮わたしはお飾りだ。入江診療所の入江所長と言うのも肩書きだけだ 配属当初は、己の待遇に気づかず単純にはりきっていたが、、 何年も経った今、力関係がハッキリし、自分がただのお飾りであると自覚してからはそんな気にはなれない 「―しない――と――やっぱり無理――か・・・・・・」 「え、古手さん? 今何か言いましたか」 「みー、なんでもないのですよ」 「そうですか? それでは私はこれで。何かあったらすぐにコールしてくださいね」 「わかってるのですよ」 病室を後にして、仮眠室にむかう。本当なら自室に戻りたい所だが、万が一の急変に備えるために仮眠室で眠ることにする 常用している睡眠薬を取り出す。医者の不養生もいい所だが、効率よく眠るためにはしかたない それにそんなに強い薬でもないから問題はない 深夜 物音に気づき目を覚ました コールではない 時計を見ると22時を回っている この時間帯は、当直の看護婦と入院患者を除いて誰も居ないはずだが? ゴソゴソと起き上がり、ドアをそっと開け、廊下に出る 廊下の奥、事務室の方から気配を感じる 足音を忍ばせドアに近寄り、少し開いた窓から覗いて見る 薄明かりの中、良く見えないが看護婦のようだ それともう一人、スーツ姿の男 窓越しに男女の激しい息使いが聞こえてくる どうやら情事にふけっているようだ 不謹慎なと思いながらも、目が離せない 恥ずかしい話だが、わたしはこういう事に慣れていない 研究畑に生きて、忙しい現場で立ち回る日々をすごしてきたため経験がまるで無いのだ ここ雛見沢では、暇とまでは言えないが、かなり時間はあった。だが、相手となるような人が居なかった 看護婦は居るが、年上だったり、若いことしかとりえの無いような人ばかりで、食指をそそることは無い 鷹野さんは美人だが、あの猟奇趣味にはついていけない。何よりも上司であり下手な事をして、機嫌を損ねるわけにはいかない ここの職場は別に恋愛禁止とかそういう規定はない。なら見なかったことにすれば良いが、気分的に面白くない 邪魔までするつもりは無いが、誰と誰なのか確認くらいしておこうと身を乗り出し覗き込んで見る あれは――鷹野さんと―――トミー? 富竹ジロウ 彼はわたしと気が合う、数少ない友人だ 私は医療。彼は訓練。内容は違えど、仕事に従士して色恋沙汰とは無縁な生活を送ってきた そのせいだろうか? 文系と体育会系の水と油でありながらも親友とも呼べるほどに仲良くなったのは ありていに言うなら、童貞仲間であり、奇妙だが確かな友情があった。あったと信じていた だが目の前の彼はなんだ? 彼が東京から雛見沢に通う理由付けのために、カメラマンを名乗ってるのは知っている そして、理由がそれだけでは弱いので、鷹野さんと付きあうことでカモフラージュしてることも知ってる そう、カモフラージュ「美人看護婦に片思いしてる旅のカメラマン」そういう「設定」のはずだ 壁に両手を手を付け、こちらに腰を突き出した鷹野さん その鷹野さんに覆い被さるようにして腰を振るトミー 馬鹿な――。こんなことはありえない。 だって、トミーはわたしの仲間だ。そう仲間じゃないか。なのに何故? 抜け駆け 嫌な単語が頭をよぎる。違う違う違う。彼はそんな奴じゃない。 目の前の光景を否定するのか? ありえない。そう、ありえない。 焦燥し狼狽する。だが、視線だけは外れない、外せない、 そんなわたしの葛藤を無視して、二人は情事を続ける 「あんっあっあっ―――。んっ、ああっー!」 鷹野さんの口から、普段聞く事の無い嬌声が漏れる 「いいわジロウさん!。さ、もっと! そう、そこよ! あんっ!!」 「鷹野さん。行くよ!」 「あん。ダメよ、三四って呼んで」 「ああ。そうだったね。三四さん、行くよー!!」 激しく腰がふるトミー。それにあわせて痙攣するように身を震わせる鷹野さん SEXとはこんなに激しいものなのか? 医者としての知識はある。それにビデオも見たことがある だが、目の前の光景はそれらを凌駕する 二人の情事も絶頂を迎える。同時にわたしも絶頂を迎える。 しばし放心。ふと手を見る。白く生暖かい液体が付着している いつのまにか、わたしも自慰行為を行ってたらしい 廊下に座り込んだわたしの背中越しに、二人の楽しげな会話が聞こえる ワタシハナニヲヤッテルノダロウ? 惨めさと羨ましさが入り混じった複雑な感情に揉まれ考えが纏まらない 鷹野さん――トミ――。いつから? 何故ここで? なぜトミー? わたしは? 避妊は? 後始末は? カメラは? 「じゃ、ジロウさんまたね」 「研究の続きかい?」 「そうよ。良い気分転換になったわ」 「気分転換だけなのかい?」 「うふふ。ジロウさんも言うようになったわね――クスクス」 「あははー。―――僕も一応付き合うよ」 「あら、研究成果がそんなに気になるの?」 「それもあるけど、せっかく来たんだ、もう少しいっしょにいたいと思ってね――ダメかい?」 「クスクス、甘えん坊ね。いいわよ、じゃいっしょに行きましょう」 考えは纏まらず困惑したままだが、状況は変化する 部屋から二人が出ようとしている。このままでは見つかってしまう とっさに、角を曲がりつき当たりの病室に入り隠れる 病室のドア越しに二人が遠ざかるのが分かる 二人の気配が無くなったのを確認して胸を撫で下ろし、側にある椅子に座る トミーが裏切った 興奮も多少治まり、少し冷静になると抜け駆けされたことへの怒りが起きたが、追いていかれた孤独感も大きく、 失望と羨望が入り混じる。 そして、やり場の無い苛立ちが頂点に達し、思わずバンと机を叩く 「うっ・・・ん」 誰かの吐息が聞こえ、ビクッっと身を震わせ、全身の血が引くのを感じた ここは病室。誰かいたのか? 慌てて立ち上がりベットを見ると、そこには黒髪の少女が横たわっていた 「梨・・・花・・・さん?、いえ、これは――そのぉ・・・」 まずいところをと思い、慌てて弁解しようとするが、少女に変化は無い どうやらぐっすりと寝ているようだ 再び胸を撫で下ろす ふと自分の姿を見ると、手にはまだ粘り気が残り、ズボンも半脱ぎ状態だ こんな姿を見られたら何もかもが終わるところだった 備え付けのタオルで手をふき、ズボンを履きなおす そして、起こさないように病室を出ようとしたとき、梨花が寝返りをうった 驚きながらも、苦笑し、掛け布団を直そうとベットに近づく 「やれやれ、風邪引きますよ―――っと!?」 動揺してたためか、躓きベットに倒れかかる。梨花ちゃんをつぶさないようにとっさに手をつく 危ない所だったが、どうやら起こさないですんだようだ 溜息をつき、身体を起こそうとしたとき、ふと、甘い少女特有の香りに気づく 同時に本来、今は目にしないはずのモノが目に入る それは幼いながらも女性特有の器官。鷹野と違い毛は生えてないものの男性には存在しないものだ 彼女には念のため手術着を着せたままだった。そのため、寝返りの拍子か帯が解けて、半裸を曝していたのだ 慌てて態勢をもどし、帯を手に取り、服を着せようとする とっ、ぷにっと肌に手の甲が触れ手が止まる 何を考えてる京介入江? 先ほどの光景が脳裏にフラッシュバックする。少女とはいっても女性の裸体だ カーテン越しの降り注ぐ、月明かりに浮かぶ白い肌はなんとも言えない魅力を放っていた 友人に先を越されたくやしさ。未だに経験の無い自分への焦り この時のわたしはどうかしていた もしかするとL3くらい発症していたのかもしれない ゴクッと唾を飲み込む 帯から手を離し、ベットから立ち上がると、ドアに近寄り内側から鍵をかける 白衣のポケットを探り、小さな錠剤を一つ取り出す 大人にとっては弱い薬だが、子供には十分な効き目がある 水差しを手に取り、咳き込まないように注意しながら、そっとノドに水と共に流しこむ 手を取り、じっと様子を見る 寝息に変化は無く、脈拍に異常も無い しばらく間を置き、腕を軽くつねって見る 僅かな反応はあったが、起きる様子は無い そっとお腹に触れて見る 診察の時や手術の時に幾度と無く見て、幾度と無く触れたことがある だが、それらとはまた違った感覚がある それは恐らく、今彼女を、患者としてではなく、女として見ているからだろう そのまま手を上半身へとスライドさせる ふくらみの無い胸の上に動かした手に心臓の鼓動が重なる 手を乗せたまま顔を近づけ、思わずかわいらしい乳首を舐める 酸味を含んだ塩味だったが、何故か甘く感じた しばし、その新鮮な感覚を堪能した後、手をお腹へと戻し、さらに下半身へと動かす 秘所を通り抜け、足まで手を動かすと、柔らかなふとももを掴み、股を開かせる このままでは見え難いので、自分もベットの上にあがる 幸いな事に、ベット自体大きいので動き回る余裕は十分にあった 知識としてはあったが、実物を見るのは初めてだった いや、正確には初めてではない、医者として診た事は何度かある だが、動機が早まり、自分の下半身に血が集まるのを感たのはこれが初めてだった 落ち着け KOOLなれ! 入江京介!! さっきと同じく、しばらく手で弄ったあと、顔を近づける 良い匂いとは言いがたい香りのはずだが、何故か鼻を背ける気になれない はっきりとしたスジに沿って、下を這わせる 汗とは違う、形容しがたい味がする これが愛液だろうか? 「んっ」 梨花ちゃんの口から吐息が漏れる 起きたかと一瞬身構えたが、それは杞憂に終わる そのまま無心で舐め続ける。幼い身体がそれに反応して身をよじらせ、声を漏らす 感じているのか? いや、年齢的にその可能性は低い 快感ではなく、くすぐったさを感じているだけだろう ふと、鷹野さんの嬌声を思い出す わたしは経験は無い 女性を感じさせるような技術はない ましてや少女に快感を味あわせるような技術などあろうはずもない だが、目の前の無垢な少女の嬌声を聞いてみたいという欲望は治まらない どうすればいい? 男としての経験は無い。だが、医者としての経験ならある そうだ、医者としての知識に何か無いか? その時、ひらめきがあった そうだ、一つあった。研修医の時の一回しか経験が無く、あまり良い思い出とは言えないが、試して見る価値はある 女性特有の器官から、男女共有の器官へと手をずらす かわいらしい穴に指を入れようとして、ふと思い立ち、指を口に咥え唾で湿らせる そして、再び挿入を試みる 「んんっ・・・」 多少の抵抗があったが、すんなりと第一関節まで入る 指を動かし触診を始める 肛門の近くには前立腺があり、そこを刺激すると快楽を感じる これは男女共有の反応であり、直腸検査を行うときは、前立腺を刺激しないように行うのが基本である だが、今は違う、普段とは逆に、前立腺を刺激するように行うのだ 「んんっ・・あっ・・・」 触診を続け、異物がないことを確認し、前立腺の位置を確かめる あとは、刺激を加えるだけだ 「ひゃん! あっ、んんっ! やっ!」 予想以上に効果があった。刺激し始めた直後からこの反応だ 幼いながらも、女を感じさせる声に興奮が止まらない もっと声を聞きたいと、指の動きを激しくし、刺激を強める 「あ!、ああっ! やあぁっっー! ひゃんんんっ!!」 ひときわ大きな声に愕き、手を止める 刺激し過ぎたか? 目が覚めたかも? 一瞬蒼ざめるが、それも杞憂に終わる 火照った寝顔に安堵した時、腕に伝わる生暖かい液体と、それが放つ異臭に気づく 「おやおや おもらしですか」 思わず言葉に出る 医者をやってると汚物に触れる機会は多く、他人の汚物を被っても平気ではある だが、だからと言って不快感がない訳ではない、嫌なものは嫌なのだ しかし、これは違うようだ。普段なら平然と後始末を始めるだけだが、今は違う 理性ではなく本能が反応する 「・・・・・・・・・」 鼻をつく不快なはずの匂い。だが、今はそれが異常な興奮を引き起こす 鼻息が荒れ、中から圧迫され、窮屈になったズボンを脱ぎ下半身を露出する いきり立った愚息を、スジのままで花開いてない秘所にすり付ける 先端でなでまわすように、スジに沿って上下させる 火照ったまま寝息を漏らす少女の顔が、月明かりに映し出される それは、いつものかわいらしさとは違い、少女にはありえない艶やかさを感じさせるものだった 興奮がさらに高まる。高まった興奮は、こすりつけるだけではおさまりがつかない 入れたい それが本音であった だが、僅かに残った理性がそれを拒否する 彼女は巫女であり、巫女には処女性が大事だと聞いた事がある わたしにそれを散らせる資格など無い それに、今更だが、超えてはいけない一線がある 本能と理性の間で葛藤し、身もだえする 入れたい、ダメダ、デモ入れたい 「くっ くーっあっああっあああああ!!」 ダメダダメダダメダ、モウガマンデキナイ 手で愚息を押さえ、狙いを定める 最後に残った理性で位置をずらしもう一つの穴へと目標を変える 「ひぎぃ!」 梨花から嬌声とは違う口篭持った悲鳴が漏れる だが、それに構わず腰を振りつづける 幼いからだがリズミカルに揺れ、呻き声からだんだんと嬌声に変わっていく 「んっ、あっ!、んんっ!! あっ うんっ やっ!」 「はぁはぁはぁ!んっ!!」 そして、わたしは絶頂を迎えた 堪えがたいほどの自己嫌悪の中、黙々と後始末を始める 最初の触診で少し広がっていたのが幸いしたらしく、あれだけ激しくしたのに裂けてはいないようだ 欲望のはけ口となった穴をから、欲望の塊を掻きだす 沿え付けのタオルで全身の汗をふき取り、服を着せる 手術着とベットのシーツが塗れていたが、これはどうしょうもない 梨花には悪いが、オネショしたこととして誤魔化すしかない 年齢時には少しおかしいが、理由はどうとでもつけられる 「私は何をやってるんでしょうね――ハハハ・・・・・・」 後始末を全て終わらせて、梨花が何事も無かったように寝ているのを確認して、病室をあとにする 仮眠室に戻り椅子に座って一息つくと、止めどなく涙が溢れた 「みー。沙都子には絶対内緒なのですよ!」 「クスクス、はいはい」 「まあまあ、大変な手術の後ですから、緊張が解けてうっかりしたんでしょう」 朝、診療所を開く前の病室。朝御飯の前に一騒ぎ起きていた 予想していたことであり、予定どおりに対処する 「でもねぇ? この年で・・・クスクス」 「みー、鷹野が苛めるのです・・・・・・」 「鷹野さん。そのへんにしてあげてください。大人げないですよ」 「あらあら? 私は悪者なの? クスクス じゃ悪者は退散するわね」 「みー、沙都子に言っちゃダメなのですよ」 「大丈夫よ言いたくても・・・ねえ?」 「!? 鷹野さん!!」 「あら? ごめんなさいね。じゃ」 失言に気づいた鷹野さんは咎められる前に、シーツを持ったまま、病室を逃げ出すように後にする そして、シーツを変え、パジャマに着替えた梨花と二人っきりになる 「みー・・・」 「大丈夫ですよ、鷹野さんには私から口止めしておきますから」 「おねがいしますです。入江なら信用できるのです」 何気ない言葉が胸に刺さる 彼女はわたしを無条件に信頼してくれてる だが、そんな彼女をわたしは――劣情に駆られて・・・・・・ 「・・・・・・・・・」 「入江。どうかしたのですか?」 「え? ははは。まだ、疲れが残ってるようです。それより身体の調子はどうですか?」 「大丈夫なのですよ。にぱー」 笑顔がまぶしい。だめだ、見て入られない こんないい子を、わたしは・・・・・・・・ 自己嫌悪で押しつぶされそうだ 「それは良かったです。もう少しで検査の準備ができます。 朝食を済ましたら診察室にきてください。 そこで問題が無ければ、今日からお家に帰れますよ」 「みい。それより沙都子が心配なのですよ」 「ああ、そのことでしたら、鷹野さんの研究結果が出しだい治療に入ります」 女の子同士の友情か・・・・・・。わたしのとは比べ物にならないほど純粋なものだろうな 「入江は何もしないのですか?」 「え? あははは 何もしない訳ではありませんが、この件は鷹野さんの専門分野ですから」 「入江は優秀なのですよ?」 「ありがとうございます。でも、それは買い被りです。私なんて所詮は・・・・・・」 そう、ただの卑怯者。言い訳ばかりして保身を計る人間クズだ あんなことをしたばかりだと言うのに、当人の前で笑っていられるぐらい外道だ そんなわたしに何が出来るというのだ? 「入江」 自己嫌悪の闇に落ち、自暴自棄となった心に、凛とした声が響く 「沙都子を助けられるのはあなただけ。 鷹野はダメ。彼女は研究だけで沙都子は救ってくれない。 いいえ。むしろ沙都子を研究のために*してしまう」 「梨花・・・さん?」 口調だけじゃない、態度が違う。いや、雰囲気からして違う これは誰だ? 「今から1ヵ月後。沙都子は5度目の発作を起こします その時までに、入江。 あなたがC120を完成させないと手遅れになる」 「一体何を言って・・・」 「だから入江。自殺しないで」 唐突な言葉だった 心を見透かされたような気がした 名目だけの所長であるわたしは、自分がここにいる意味を見失っていた そんな矢先、トミーにさき越されたあせりと苛立ちから、許されざる蛮行を行った そう、わたしはすでに生きる気力を失っていたのだ 「な、何を突然言い出すんです?」 「入江。昨日のことは知ってるのですよ?」 馬鹿な!。突然ことに狼狽し、椅子から落ちる とっさに何事も無かったように振舞おうとするが、上手く行かない 「ななbなs、なんのはなしです?」 「入江。あなたには感謝してるのです。 あなたは沙都子を救ってくれる。 あなただけが沙都子を救える。 たしかにあなたは道を誤った。 でも、まだ戻れる 戻れるのですよ?」 「はは、いつ気づいていたんですか? 戻れるって? 古手さん。本当に知ってるのですか? わたしがあなたに何をしたのか? はは、なら、戻れるはず無い 天才と呼ばれた外科医、入江京介はもういない ここにいるのは、ただのクズです 生きる価値も無ければ、存在する価値も無い!!!」 終わった。何もかも終わった 終わってくれた その時はそうとしか思えなかった だから、次の言葉が信じられなかった 「入江。僕はあなたの罪を許すのです」 「え?」 許す? わたしを? 数え切れない罪を犯し、さらに超えてはならない一線も超えたこのクズを? 「入江。私はあなたの努力を知っています そしてどれだけ苦悩してきたかも 「・・・・・・」 「あなたは沢山の罪を犯しました そしてさらに、その罪から逃げるつもりですか?」 「じゃどうすれば良いのですか! わたしの犯した罪はけして許されるものじゃないでしょう!!!」 「でも、僕は許すと言ってるのですよ?」 許されるのか? わたしが? あんなことやこんなことをしたのに? 「しかし、わたしは・・・・・・」 「あーいちいち、煩いわね。 私は許すと言ってるの!! でも、あなたがこれまでに*してきた人たちのことは知らない 彼らが許すかどうかは知らないわ でも、じゃあ、その罪を償うにはどうすればいいと思う? 命を奪ったのなら、それ以上の命を助けることで償えばいいのよ!!」 さらに口調が変わる。大人びた口調から荒っぽい口調にだが、不思議と違和感が無い 独善的で断定的だが、心に響く。そうだ、たしかにわたしは多くの人を犠牲にしてきた そのわたしがここで命を断ったところで、何になる? 犠牲を無駄にしないためにも、生きて償うべきではないのか? 「私が・・・助ける?」 「そうよ。あなたなら出来る。あなたなら沙都子を助けられる。 これは決まったことよ」 心に微かに火が灯る。忘れかけていた医学への情熱を思い出す 「あなたにあんなことをしたわたしを、まだ信じてくれるのですか?」 「いったでしょ? 私は許すって でも、次はないわよ?」 「わかってます。本来なら一度目の過ちで許されないことですから・・・・・・二度はありません しかし、いつから意識があったんです? それに、決まってることとは一体?」 心は決まった。梨花がチャンスを与えてくれた いや、それだけではない忘れてたことを思い出させてくれた 「オヤシロサマは何でも知ってるのですよ? にぱー!」 「はははは、古手さんにかないませんね~」 久しぶりに自然に笑った気がする いつからだろう? 作り笑いしかできなくなったのは? 「いいでしょう。この京介入江。期待に答えましょう!」 「頑張るのですよ。ファイト!おー!なのです」 「ええ、見ててください」 いつもの無邪気な笑顔に送られて、病室を出る 部屋を出たその足で、地下の鷹野さんの研究棟に向う 考えて見ればわたしは、無駄なプライドをずっと引きずっていた それだけが支えとばかりに固執して、理想と違う現実を認められず、いつしか回りを見なくなった だが、今は違う。落ちる所まで落ちた以上もはや恐れる物は無い 土下座してでも研究に加えてもらい、全力を尽すまでだ!! こんなわたしを認めてくれる人がいる 信じてくれる子がいる 過ちを正し、道を示してくれた そして、大きな過ちを許してくれた わたしに生きる意味があるなら、それは彼女のためだ これからも苦労はあるだろう 再び絶望することもあるだろう だが、わたしも信じよう 彼女がわたしを信じてくれたように 未来に希望がある事を・・・・・・ エピローグ 「あぅあぅ。入江はとんだ変態なのです」 「そうね、あと2年もすればメイドメイド言い出すわね」 「違うのです!そうじゃないのです!」 「分かってるわよ、後で沙都子に手を出さないように釘刺しとかないと」 「あぅあう」 「何?」 「えー。それで、入江をホントに許すのですか?」 「ええ。こんな貧相な身体一つで沙都子が助かるなら、安いものよ」 「でもでも、女の子の大切なものを奪われそうになったのですよ?」 「いいの。私は空気読めない乙女チックな誰かさんと違って、結婚までは~とか甘い幻想を持ってないから」 「あぅあぅ」 「それに最後までやってないんでしょ?」 「あぅあぅ、それはそうなのですが、最後までやったのとたいして変わらない気がするのですよ」 「いいのよ。どうせ寝てて覚えてないし、いちいち細かい事を気にしてたら、100年の魔女なんてやってられないわよ」 「あぅあぅあぅ・・・・・・」 「それに、ああ言っておかないと、生真面目な入江は思い詰めて自殺しちゃうでしょ?」 「それはそうなのですけど・・・・・・ボクは納得いかないのです!」 「あんたが納得して無くても、私はしてるの」 「あぅあぅ」 「ボクは梨花の教育を間違ったんでしょうか?」 終わり